麻酔下小児の気管挿管チューブの深さに対する頭頸部手術の術中頭位変化の影響

気管挿管3.png・何十年もの間、小児の気管挿管チューブの深さを推定するために古典的な公式が使用されてきた。ただし、術中に頭頚部の体位が変化したときにこの式が適用できるかどうかは不明である。

全身麻酔下で頭頸部手術を受けた年齢 2 歳から 12 歳の十分に成長した小児(64.0% が男児)の 172 人のデータを前向きにレビューした。気管分岐部から気管チューブ先端まで(CT)、気管チューブ先端の上縁から声帯後交連(CV)まで、気管分岐部から後声帯交連まで(TV)の距離を、スニッフィング位(最大)、頭部中立位、頭部最大屈曲位で測定した。

・頭部中立位での平均 CT および CV は、それぞれ 4.33 cm および 10.4 cm であった。それらは、スニッフィング位では、それぞれ 5.43 cm と 11.3 cm に増加し、最大屈曲位では、それぞれ 3.39 cm と 9.59 cm に減少した(全ての P<0.001)。TV は不変で、年齢のみに依存していた。患者を年齢で層別化した後、他の距離でも同様の結果が観察された。 CT と CV は、頭位が頭部中立位からスニッフィング位に変化したときにそれぞれ 1.099 cmと 0.909 cm 増加し、頭位が頭部中立位から最大屈曲位に変化したときに、それぞれ 0.947 cm と 0.838 cm 減少した。

頭位の変化は、気管挿管チューブの深さに影響を与えうる。したがって、推定される深さは、手術時の頭位に応じて修正する必要がある。

頭位と気管内チューブの関係:もっともチューブが深くなるのは屈曲位で 1cm 程度深くなる。最も浅くなるのは過伸展位で 1.8cm 程度浅くなる(大人の場合)。(救急医療実践ハンドブック P28)

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