ビデオ補助胸腔鏡下肺葉切除術後の術後早期における胸部 X線異常に及ぼすスガマデクスの効果

肺手術.png・筋弛緩薬(NMB)の効果を拮抗するスガマデクスは、ピリドスチグミンなどの従来の拮抗剤よりも優れており、筋弛緩からの迅速かつ確実な回復を可能にする。本研究では、肺癌のビデオ補助胸腔鏡(VAT)肺葉切除術後にスガマデクス(S 群)とピリドスチグミン(P 群)との間で、術後早期胸部 X 線異常(CRA)の発生率を比較した。

・大学医療センター単施設で VAT 肺葉切除術を受けた患者の診療録をレビューすることにより、後ろ向きコホート分析を行った。術後早期の CRA を、術後 2 日間までの胸部X線写真の特徴的な外観と定義した。動脈血ガス分析(ABGA)、手術時間、麻酔時間、抜管時間、ロクロニウムの総投与量を分析した。術後悪心嘔吐(PONV)と疼痛スコアは、術後 2 日まで観察された。

・合計 257 人の患者が研究期間中に VAT 肺葉切除術を受けた。最終分析には 159 件が含まれている。90 人の患者はスガマデクスを投与され、69 人の患者はピリドスチグミンを投与された。術後早期の無気肺の発生率は、S 群の方が P 群よりも有意に低かった(それぞれ 26.7%、95%CI:17.5〜35.8% vs 43.5%、95%CI: 31.8%〜55.2%、P=0.013)。ロクロニウム使用量の中央値は、S 群の方が P 群よりも多かった(120 mg vs 90 mg、P<0.001)。ABGA、抜管時間、PONVは、両群で同様であった。

スガマデクス群の方が NMB の消費量が多いにもかかわらず、術後初期の CRA の発生率が低かった。

肺手術なら拮抗薬は明らかにスガマデクスを使用するべきだな。

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