脊椎麻酔下での帝王切開分娩時の再分布低体温に及ぼす術中フェニレフリン注入の影響

フェニレフリン1.png・脊椎麻酔下で予定された帝王切開分娩中にフェニレフリン注入が母体の体温に及ぼす影響を評価するための観察的臨床研究が、ASAーPS II の 40 人の分娩者で行われた。

脊椎麻酔の施行に続いて、フェニレフリン注入を 40μg/min で開始し、平均動脈圧をベースラインの 20% 以内に維持するように調節した。母体の口腔温、心拍数、血圧は、ベースライン時、脊椎麻酔施行時、その後 10 分ごとに 60 分間測定された。投与されたフェニレフリン用量は 10 分ごとに記録された。

・母体体温変化の範囲は 0.06-0.29°C であった。記録された最低体温は 36.3℃ であった。母体の体温の低下は、単変量モデルでは、麻酔持続時間と累積フェニレフリン投与量と関連していた(すべて P<0.001)。多変量モデルでは、母体の体温低下が大きいほどフェニレフリン投与量が多いことを示した。

フェニレフリン投与量が多いのは、血圧低下〜より広範囲の末梢血管拡張があり、再分布低体温が強く起こっていることを示しているということか。フェニレフリンをたくさん使ったら、低温低下を抑止できるというものでもないようだな。

【出典】
Effect of Intraoperative Phenylephrine Infusion on Redistribution Hypothermia During Cesarean Delivery Under Spinal Anesthesia
J Clin Anesth Manag . 2016 Jan;1(1). doi: 10.16966/2470-9956.103. Epub 2015 Dec 19.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント