扁桃腺摘出術後の小児患者の麻酔回復室の在室期間に影響する要因

扁桃腺摘出.png・研究の目的:(1)小児集団における扁桃腺摘出術(T&A)後の麻酔回復室(PACU)での在室期間(LOS)と相関する臨床的要因と周術期診療を特定すること。(2)T&A 後の小児患者の家族の存在と PACU LOS ごの関係を理解すること。

・2016 年 2 月から 2016 年 12 月までに T&A を受けた小児患者(年齢 3〜17 歳)を後ろ向き的にレビューした。PACU LOS への影響について評価された要因には、BMI、前投薬、術中投薬/麻薬、術後投薬/麻薬、術後投薬の方法、PACU における家族の存在が含まれた。Kruskal-Wallis および スピアマン検定を使用して相関を評価した。統計的有意性は、P<0.05 に設定した。

・著者らのコホートには 500 人の患者が含まれた。患者は PACU に平均 135.4 分(±65.8)在室した。術中に、および PACU で投与される薬物の種類のサブセット分析は、鎮静剤の術中投与が LOS の増加に関連していることを示している(P=0.014)。なんらかの薬物の術後投与(P<0.001)、具体的には、麻薬(P<0.001)、鎮痛剤(P=0.043)、抗ヒスタミン薬(P<0.001)、ドーパミン拮抗薬(P=0.011)の術後投与が、LOS の増加に関連している。PACU での IV による投薬は、また、PACU での経口投与と比較して LOS の短縮と相関していた(P=0.016)。PACU での投薬を受けた患者と受けなかった患者との比較では、アセトアミノフェンの術中投与が PACU 投薬の必要性の減少と関連していたことを示した(P=0.012)。PACU に家族が到着するまでの待機時間が短いほど、LOS が短いことにも関連していた(P<0.001)。

著者らの結果は、術後の薬物投与と PACU に家族が到着するまでの時間が LOS の有意な差と関連していることを示唆している。また、アセトアミノフェンの術中投与は術後投薬の必要性の減少と相関していることも分かった。PACU LOS が最小限となるように術後診療を標準化すると、T&A を受ける小児患者の回復がより効率的になる可能性がある。

術中の鎮静剤投与は最小限に、術後鎮痛用にアセトアミノフェンを使用し、麻薬は少なめに、家族には回復室で待機してもらっておく。投薬が必要な場合には、静脈内投与がよい。

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