寛骨臼周囲骨切り術後の疼痛、オピオイド使用、在院期間に及ぼす早期硬膜外中止の影響

THA2.png・寛骨臼骨切り術(PAO)は症候性寛骨臼異形成の治療の標準治療である。寛骨臼異形成のために PAO を受ける患者は、硬膜外鎮痛で管理できる術後疼痛がある。本研究の目的は、硬膜外鎮痛の中止のタイミングが疼痛、オピオイド使用、入院期間(LOS)に及ぼす影響を評価することであった。研究の仮説は、術後 1 日目(POD1)での硬膜外カテーテル抜去は、POD2 での除去と比較して、全体的なオピオイド使用量と LOS の減少につながるというものであった。

・これは、POD1 vs POD 2 での硬膜外鎮痛の中止の影響について、入院中の疼痛、オピオイド使用、LOS の観点から、後ろ向きな前後観察レビューである。年齢、性別、肥満指数(BMI)などのベースライン患者要因、毎日の疼痛の平均と中央値、1 日あたりに使用される経口モルヒネ等価物の合計 mg(MME)、LOS などの評価項目が記録された。多変量主効果線形回帰モデリングを含む記述的および比較統計分析を行って、硬膜外除去のタイミングが転帰に及ぼす影響を評価した。

・硬膜外抜去日の評価項目を直接比較すると、POD1 で抜去した患者の方が、POD2 で抜去した患者よりも、疼痛は有意に少なく(平均評価尺度[NRS]で 4.6 vs 5.1、p=0.033)、オピオイド使用量(130.7 vs 200.4 MME、p<0.001)が少なかった。さらに、LOS(3.3 vs 4.6 日、p<0.001)と総オピオイド使用量(333.0 vs 674.8 MME、p<0.001)は、POD1 で硬膜外抜去を行った患者の方が有意に少なかった。これらの結果は、年齢、性別、BMI に合わせて調整された多変量解析でも変わらなかった。

・本研究では、POD1 で硬膜外抜去された患者は、POD2 で硬膜外抜去された患者と比較して、疼痛が有意に軽減され、硬膜外抜去日のオピオイド使用量が全体的に減少することが示された。さらに、LOS が短く、オピオイド総使用量も少なかった。PAO を受ける患者で、硬膜外使用の期間を短くすると、疼痛、オピオイド使用、LOS が減少する可能性がある。

硬膜早期抜去の方が、疼痛軽減、オピオイド少量の減少、LOS の短縮が得られると。

【出典】
The Impact of Early Epidural Discontinuation on Pain, Opioid Usage, and Length of Stay After Periacetabular Osteotomy
J Bone Joint Surg Am . 2020 Jun 10. doi: 10.2106/JBJS.19.01405. Online ahead of print.

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