人工股関節全置換術におけるトラネキサム酸の異なる用量と投与経路の有効性

THR.png・本研究の目的は、初回セメントレス人工股関節全置換術(THR)において、トラネキサム酸(TXA)を使用した場合の治療効果、安全性、費用対効果、投与経路と投与量の優位性を示すことである。

・本前向き無作為化二重盲式試験では、200 人の患者をそれぞれ 40 人の患者からなる 5 群に分けた。プラセボ群は TXA を投与されなかった。3 群はそれぞれ 2g の TXA(静脈内、局所、静脈内+局所の併用)を投与され、5 番目の群(併用+群)は、静脈内+局所の併用で 4g の TXA を投与された。総出血量を計算し、輸血回数と血栓塞栓性合併症を監視し、TXA 使用の費用便益分析を行った。

投与経路に関係なく、TXA はプラセボと比較して統計的に有意に総出血量(p=0.000)と輸血の必要性(p=0.000)を低減した。総出血量と同種輸血の必要性は、プラセボと比較して併用+群の方が、さらに他の全群と比較して統計的に有意に減少した。術後の血栓塞栓性合併症は報告されなかった。THR で TXA を使用することの費用便益は、輸血コストの削減に関連している。

TXA 投与経路は他より優れているものはないが、複数用量により出血量および輸血の必要量を統計的に有意に削減できる可能性があり、今後の研究の対象となる。

トラネキサム酸の投与は、投与経路よりも、その用量がより重要のようだ。

【出典】
Effectiveness of Different Doses and Routes of Administration of Tranexamic Acid for Total Hip Replacement
Int Orthop . 2020 May 6. doi: 10.1007/s00264-020-04585-y. Online ahead of print.

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