胸部外科におけるダブルルーメン気管挿管のためのビデオ喉頭鏡と直接喉頭鏡検査の比較-無作為化対照臨床試験

グライドスコープ.png・胸腔手術や肺分離を必要とするその他の手術には、ダブルルーメンチューブ(DLT)挿管が必要である。ただし、DLT 挿入は複雑であり、気道外傷を引き起こす可能性がある。薄いブレードを備えた新しいビデオ喉頭鏡(GVL)は、DLT 挿管のための従来の直接喉頭鏡検査(DL)と比較して、挿管時間を改善し、複雑さと医原性気道合併症を軽減する可能性がある。

・肺分離に DLT を使用して待機的胸部外科手術を受けた 70 人の患者を対象とした無作為化比較試験が実施された。主要評価項目は挿管成功までの時間であった。この試験の副次評価項目は、挿管試行回数、難易度の評価、DLT 挿管時の合併症、中咽頭部と声門上腔の客観的外傷の発生率と挿管関連の自覚症状であった。

・65 人の患者が含まれた(DL 群[n=31]、GVL 群[n=34])。GVL 群の挿管時間の中央値(25〜75パーセンタイル)は 93 秒(63〜160)であったが、DL 群では 74(58〜94)秒であった[p=0.044]。 GVL により、喉頭部視覚化が有意に改善された(GVL 群のCormack&Lehane グレード 1 は 97% vs DL 群で 74% であった[p =0.008])。内視鏡検査により、DL 群と比較して GVL 群の方が、声帯の血液付着[p=0.004]、声帯血種[p=0.022]、声帯の出血[p=0.002]が有意に少ないことが示された。術後の気道の自覚症状に関する有意差は認められなかった。

グライドスコープ-Titanium を使用したビデオ喉頭鏡検査は、直接喉頭鏡検査と比較して、DLT 挿管時間を少し延長するが、視野を改善する。客観的な挿管外傷は軽減されるが、主観的訴えには差がない。

ダブルルーメンチューブの挿管時には、ビデオ喉頭鏡を使用した方が外傷が少なくて済むようだ。

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