成人における迅速導入の現行診療:スペイン麻酔科医の全国調査

気管挿管2.png・成人の迅速(RSI)は、薬理学的および技術的な進歩により、近年変化を遂げている。この調査の目的は、スペインの麻酔科医の間で現行診療を評価することであった。

RSI の実践に関する 31 項目のアンケートが、スペインの公立病院で働く麻酔科医に送信された。病院の種類または回答者の経験に応じた反応の差は、カイ二乗およびフィッシャーの正確確率検定を使用して、全データについて比較された。

・スペインの麻酔科医の約 15.89% が調査に対象となった(1002 件のアンケート)。結果は、RSI のほとんどの側面でかなりの不均一性を示している。クエン酸ナトリウムを投与している回答者は 20% 未満である。腸閉塞の患者には、64% が経鼻胃管を留置している。胃内残留物は、症例の 6% で超音波によって評価されている。前酸素化の有効性を確認するために ETO2 を測定しているのは、回答者の 25% のみであり、22% が鼻プロングまたは THRIVE による鼻腔酸素吸入を使用している。回答者の 62 %が輪状軟骨圧迫を適用しているが、挿管困難に遭遇したときに圧迫を解除するのはたった 50% である。輪状軟骨圧迫を適用したにもかかわらず、回答者の最大 40% が誤嚥の症例を報告した。プロポフォールは最も一般的に使用されている催眠薬(97.6%)であったが、筋弛緩薬の選択に明確な好みはなかった(スキサメトニウムとロクロニウムの比率は約 1:1)。ロクロニウムの緊急拮抗に必要なスガマデクスの用量を計算した回答者は 44% にすぎなかった。

・本調査では、他の国と同様に、RSI の実施には大きな変動が見られた。臨床診療を標準化するには、質の高い前向き研究が必要である。

迅速導入のやり方については、どの国でも、輪状軟骨圧迫の有無や、換気困難時の圧迫解除、使用する筋弛緩剤などバリエーションが多いようだ。

【出典】
Current Practice of Rapid Sequence Induction in Adults: A National Survey Among Anesthesiologists in Spain
Rev Esp Anestesiol Reanim . 2020 Jun 18;S0034-9356(20)30114-6. doi: 10.1016/j.redar.2020.03.007. Online ahead of print.

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