■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/06/24

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【問題1】(局所麻酔) 脊椎麻酔の麻酔高に比較的関係ないのはどれか.
ア:注入速度
ウ:患者の体位
オ:エピネフリン添加
イ:薬液量
エ:薬液の比重


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[解説] (ア):(関係あり)注入速度が速いと広がりが大きい.
(イ):(関係あり)多いと高位に広がる.
(ウ):(関係あり)頭部低位で高比重液を用いると高位に及ぶ.
(エ):(関係あり)国内では,高比重液であるジブカイン(ペルカミン S)が多く使用されている.ほかに,テトラカイン,プロカインが使用されるが,いずれも高比重液(1.011 以上)として使用されている.髄液の比重は個人差が大きいので(1.003〜1.009,平均 1.007),等比重や,低比重は使いにくい.
(オ):(関係なし)エピネフリン添加は麻酔時間を延長する.エピネフリンを添加すると固定に時間がかかる.



[正解] (オ) [出典] Super Hospital 麻酔科



【問題2】(出血と輸血) 正しいのはどれか?

ア:照射MAPの保存21日後の上清のカリウム濃度は50mEq/L以上となる。

イ:諸外国と比べ、我が国の新鮮凍結血漿等の血液製剤の使用量は2倍を超えない。

ウ:生後4か月以内の乳児では、血清中の抗A及び抗B抗体の産生が不十分である。

エ:アルブミン製剤は体内で代謝され、多くは熱源となり、蛋白合成にはほとんど役に立たない。

オ:慢性出血性貧血で全身状態が良好な場合は、ヘモグロビン(Hb)値8g/dL 以下が輸血適応の一つの目安となる。


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[解説] ○:照射MAPの保存21日後の上清のカリウム濃度は50mEq/L以上となる。
×:諸外国と比べ、我が国の新鮮凍結血漿等の血液製剤の使用量は3倍程度である。
○:生後4か月以内の乳児では、母親由来の移行抗体があることや血清中の抗A及び抗B抗体の産生が不十分であることから、ABO血液型はオモテ検査のみの判定でよい。
○:アルブミン製剤は体内で代謝され、多くは熱源となり、蛋白合成にはほとんど役に立たない。
×:慢性出血性貧血で全身状態が良好な場合は、ヘモグロビン(Hb)値6g/dL 以下が輸血適応の一つの目安となる。



[正解] 解説を参照 [出典] 「輸血療法の実施に関する指針」「血液製剤の使用指針」



【問題3】(高齢者) 若年者に比し高齢者で低下しているものはどれか?

ア:血中ノルアドレナリン濃度

イ:安静時左室駆出率

ウ:心室コンプライアンス

エ:心筋β1受容体数

オ:イソプロテレノール投与時の最大心拍数


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[解説] 血中ノルアドレナリン濃度は上昇し、末梢血管抵抗は高くなる。安静時左室駆出率は変わらない。しかし、最大心拍出量は50代半ばから1歳毎に約1%減少して行く。加齢心臓に見られる主要な解剖学的変化は心室壁肥厚および心筋線維症の発生であるから、心室コンプライアンスは減少する。心筋β1受容体数は減少する。薬物誘発性心拍数変化(アトロピン、イソプロテレノール、プロプラノロール)は小さい。


[正解] (ウ)、(エ)、(オ) [出典] 第35回麻酔指導医認定筆記試験:B13




【問題4】(肝・腎・消化管) 消化管出血患者でBUNが25mg/dl以上の時には、消化管出血はいくら位あったと推定されるか?
1) >1L
3) >500ml
5) >2L
2) BUN値からは推定不能
4) >1.5L


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[解説] 消化管出血患者ではBUNが上昇するが、BUNが25mg/dl以上の時には、消化管出血>1Lであったと推定できる。


[正解] 1 [出典]

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