下肢手術中のアヘン中毒患者と健常者の脳脊髄液および脊椎麻酔パラメータ

薬物依存.png・これまでの研究は、手術のために脊椎麻酔を受ける非中毒患者と比較して、中毒者では、疼痛閾値が低く、脊椎麻酔持続時間が短く、知覚ブロックレベルが低いことが報告されている。さらに、血液ガスと脳脊髄液(CSF)も同様に影響を受ける可能性があった。本研究の目的は、下肢手術中の依存症患者と非依存症患者の脳脊髄液と脊髄パラメーターを評価することである。

・この症例対照研究では、麻薬中毒者 22 人と、性別と年齢が一致する非麻薬中毒者 22 人が脊椎麻酔下で下肢手術を受けた。 CSF パラメータ、静脈血ガス(VBG)、知覚と運動ブロックの所見を群間で比較した。

依存症患者と非依存症患者の CSF と血液ガスパラメータは、VBG(7.39±0.06 vs 7.33±0.11、P=0.030)と CSF(7.39±0.06 vs 7.33±0.11、P=0.030)の pH が中毒患者の方が高い点を除いて、
同様であった。中毒患者は、知覚ブロックの発現(5.72±1.57 vs 3.16±0.93 分、P<0.001)が有意に遅く、運動ブロック持続時間(137.72±11.51 vs 149.09±14.44 分、P=0.006)が有意に短かったが、知覚ブロックの持続時間と運動ブロックの発現については、有意差はなかった。

中毒患者は知覚ブロックの発現が遅れ、運動ブロックの持続時間が短く、知覚ブロックのレベルが低くなっている。血液ガスと CSF マーカーの中で、中毒患者では pH のみが有意に高く、さらなる評価が必要であった。ただし、依存症はこれらのパラメーターに大きな影響を与えないようである。

麻薬中毒患者では、痛覚閾値などが低下しているので、脊椎麻酔が相対的に効きにくいようだ。

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