小児 ICUでの心疾患存在下での気管挿管の安全性

心疾患.png・CHD と後天性心疾患の小児は、独特でリスクの高い生理学的状態を有している。非心疾患の小児と比較して、気管挿管に関連する有害事象のリスクが高い可能性がある。

非心疾患の小児と比較して、心疾患小児の気管挿管に関連する有害事象の発生を評価しようとした。国際的な小児 ICU 38 室から得た気管挿管の後ろ向き的分析は、全国小児緊急気道レジストリ(NEAR4KIDS)の品質改善登録簿を使用して行われた。主要評価項目は、気管挿管に関連するイベントの発生であった。副次評価項目には、重度の気管挿管関連イベントの発生、複数回の挿管試行、酸素飽和度低下が含まれた。

・合計 8851 件の挿管が 2012 年 7 月から 2016 年 3 月までに報告された。心疾患患者は幼く、血行動態の不安定性を有する可能性が高く、適応として呼吸不全である可能性は低かった。気管挿管に関連するイベントの全体的な頻度(心疾患:17% vs 非心疾患:16%、p=0.13)にも、また、重症の気管挿管関連イベントの発生率にも差がなかった(心疾患:7% vs 非心疾患:6%、p=0.11)。気管挿管に関連した心停止は、患者と処置担当者の差を調整した後でも、心疾患患者の方が頻繁に発生した(2.80 vs 1.28%、p<0.001)(調整オッズ比 1.79; p=0.03)。チアノーゼ性心疾患の患者を除外した後でも、心疾患患者の方が、複数回の挿管試技の発生は少なく(p=0.04)、酸素飽和度が低下することが多かった。

・心疾患患者における気管挿管関連の有害事象の全体的な発生率は、非心疾患患者のそれと差がなかった。ただし、心疾患の存在は、気管挿管に関連した心停止と酸素飽和度低下の両方の発生率が高かったことに関連している。

心疾患を有している患児の方が、やはり、気管挿管のリスクは高そうだ。

【出典】
Safety of Tracheal Intubation in the Presence of Cardiac Disease in Paediatric ICUs
Cardiol Young . 2018 Jul;28(7):928-937. doi: 10.1017/S1047951118000495. Epub 2018 Apr 25.

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