■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/06/29

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【問題1】(局所麻酔) 末梢神経について正しいのはどれか。

ア:交感神経節前線維は有髄である。

イ:交感神経節後線維は無髄である

ウ:Aδ線維は触覚、圧覚をつかさどる。

エ:Ranvier絞輪にナトリウムチャネルが多い。

オ:侵害刺激はAβ、Aδ、C線維で伝わる。


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[解説] 交感神経節前線維は有髄のB線維であるが、節後線維は無髄のC線維である。Aβ線維は触覚、圧覚をつかさどり、Aδ線維は痛覚、温度覚をつかさどる。Ranvier絞輪には電位依存性ナトリウムチャネルが多く存在し、活動電位はここに発生する。内臓からの侵害刺激はAβ線維を、体表からの侵害刺激はAδ、C線維で伝わる。


[正解] (ア)、(イ)、(エ)、(オ) [出典] 「こだわり」の局所麻酔p6




【問題2】(代謝・内分泌) 標準体重の計算法で加藤法と呼ばれるのはどれか?
1) (身長cm−100)×0.9
3) (身長cm)^2×22
5) −−−−
2) (身長cm−50)×0.5
4) 身長cm−110


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[解説] 標準体重の計算法:(1)ブローカ桂変法:(身長cm−100)×0.9 (2)加藤法:(身長cm−50)×0.5 (3)WHO方式:(身長m)^2×22


[正解] 2 [出典] 研修医ノートP512



【問題3】(外傷患者と熱傷患者の麻酔) 腹部外傷について正しい記述はどれか。

ア:外傷後数日して、脾破裂を起こすことがある。

イ:腹部刺傷を起こしたナイフなどが創内に残っている場合には、ただちに除去する。

ウ:腹腔内洗浄は、腹腔内出血の診断に有用である。

エ:肝外傷がある場合には、上下肢に静脈路を確保する。

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[解説] 肝外傷がある場合、静脈路は上半身に確保する。


[正解] (ア)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題4】(血液凝固) 次のうち誤っているのはどれか。

ア:ヘパリンの抗凝固能は、血漿中のアンチトロンビン III に結合することによる。

イ:ワーファリンは胎盤を通過しない。

ウ:ヘパリンは肝臓のヘパリナーゼによって分解される。

エ:活性化凝固時間は、血中ヘパリン濃度に影響される。

オ:ワーファリンはビタミンKと拮抗し、ビタミンK依存性血液凝固因子の生合成を阻害する。


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[解説] ヘパリンの抗凝固能は、血中AT III に結合することによる。胎盤膜の透過性を規定する3因子(分子サイズ、脂溶性、電荷)があるが、拡散によって透過する分子量の境界は1000である。ヘパリン分子量≧6000なので胎盤を通過しないが、ワーファリン分子量=330なので通過して胎児にも抗凝固作用を発揮する。ヘパリンは、網内系細胞により処理されるとともに、肝ヘパリナーゼで分解され、抗凝固活性の弱いウロヘパリンとして尿中に排泄される。活性化凝固時間は、ヘパリン血中濃度の他、温度、血小板機能によっても著しい影響を受ける。ワーファリンはビタミンKと拮抗し、ビタミンK依存性血液凝固因子 II ・ VII ・ IX ・ X の生合成を阻害する。


[正解] (イ) [出典] 第29回麻酔指導医認定筆記試験:A25

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