帝王切開分娩を受ける妊婦で、脊椎麻酔後低血圧に対するノルエピネフリン予防: 無作為化比較試験

ノルアドレナリン2.png・研究の目的は、帝王切開を受ける患者で、ノルエピネフリン(NE)と生食の予防的注入の有効性と安全性を調査することであrた。

・患者(n=97)は無作為に、脊椎麻酔直後に NE(6μg)のボーラス投与と維持 NE(0.05μg/kg/min IV)投与か、または生食(n=98)投与を受けた。主要評価項目は、脊椎麻酔後 1〜20 分での脊椎麻酔後低血圧[収縮期血圧(SBP)<ベースラインの 80%]の発生率であった。副次評価項目は、ベースラインに対する SBP 調節の全体的な安定性、下大静脈虚脱性指数(IVC-CI)、その他の有害事象(徐脈、悪心、嘔吐、高血圧)、および新生児転帰(血液ガス値とアプガースコア)であった。

脊椎麻酔後低血圧と重度脊椎麻酔後低血圧(SBP<ベースラインの 60%)の割合は、NE 群の方が有意に少なかった(17.5% vs 62.2%、p<0.001; 7.2% vs 17.4%、p=0.031)。NE 群では、SBP の方が安定してベースラインに近く(p<0.001)、IVC-CI 値は脊椎麻酔後 5 分と胎児分娩後 5 分で低かった(それぞれ p=0.045; p<0.001)。その他の副作用と新生児転帰は、2 群間で差はなかった。

予防的 NE 注入は、脊椎麻酔後低血圧の発生率を効果的に低下させ、患者や新生児の他の有害事象を増加させない。
POINT脊椎麻酔直後からの、ノルエピネフリンのボーラス+維持投与は、脊椎麻酔後低血圧の予防に有効だ。
【出典】
Norepinephrine Prophylaxis for Postspinal Anesthesia Hypotension in Parturient Undergoing Cesarean Section: A Randomized, Controlled Trial
Arch Gynecol Obstet . 2020 Jun 25. doi: 10.1007/s00404-020-05663-7. Online ahead of print.

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