脳梗塞急性期の血管内治療中の局所麻酔と全身麻酔:傾向スコア分析

脳梗塞.png・今日まで、虚血性脳梗塞急性期患者の血管内治療(EVT)中の最適な麻酔管理の選択は、依然として議論の余地がある。総合脳梗塞センター 2 施設での第一選択の麻酔管理に応じて、EVT の機能的転帰と合併症率を比較することを目的とした:局所麻酔(LA)と全身麻酔(GA)。

・2018 年 1 月 1 日から 2018 年 12 月 31 日までに EVT 対応脳梗塞センター 2 施設で行われた、前方循環脳梗塞の全ての連続 EVT 症例を確認し、前向きに収集したデータベースの後ろ向き分析 である。1 施設は第一選択として LA 下で EVT を実施したが、他の施設は系統的に GA を使用した。傾向スコア分析を使用して、2 群は 1:1 のマッチングを受けた後、手技的な評価指標、合併症、および臨床転帰を比較した。良好な転帰は、90 日修正ランキンスケール(mRS)≦2 と定義され、再疎通成功は、修正脳虚血血栓溶解(mTICI)2b-3 と定義した。

・研究期間中、219 人の患者が LA 施設で治療され、142 人が GA 施設で治療された。傾向スコアを使用して、各施設の 97 人の患者がベースライン特性に従って 1:1 で一致させた。局所麻酔は、良好な転帰の有意に低い割合(36.1% vs 52.0%、OR 0.53、95%CI 0.33〜0.87; p=0.039)、再疎通成功率の低下(70.1% vs 95.8%、OR 0.13、95%CI 0.04〜0.39; p<0.001)、手技上の多い合併症(14.4% vs 3.0%、OR 3.44、95%CI 1.09〜14.28; p=0.018)と関連していた。90 日死亡率や症候性出血性変化率に有意差はなかった。

・本研究では、脳梗塞 EVT に対して GA の系統的使用は、第一の麻酔法として LA で治療された患者と比較して、臨床転帰の改善、再疎通率の向上、手技上の合併症の減少と関連していた。
POINT脳梗塞急性期の血管内治療は、局所麻酔よりも全身麻酔の方が、再疎通率や合併症から見て、予後が良好だ。
【出典】
Local Anesthesia Versus General Anesthesia During Endovascular Therapy for Acute Stroke: A Propensity Score Analysis
J Neurointerv Surg . 2020 Jun 2;neurintsurg-2020-015916. doi: 10.1136/neurintsurg-2020-015916. Online ahead of print.

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