開胸術後の疼痛に対する硬膜外鎮痛の補助としての肋間ブロックの無作為化評価

肺切除術.png・開胸術後の疼痛は重篤で障害となる可能性がある。本研究の目的は、後側方開胸術を受ける患者の胸部硬膜外鎮痛の補助として使用した場合の肋間神経ブロックの有効性を調査することであった。

・これは、三次照会癌センターで実施された、並行群無作為化患者と評価者盲式研究であった。胸部硬膜外鎮痛を伴う全身麻酔下で待機的肺切除術を受けた 60 人の成人患者を含めた。さらに、介入群は、開胸術レベルとその上下 2 レベルで、0.25% ブピバカイン 10 ml の単回肋間ブロックを受けた。術後 2〜4 時間と 18〜24 時間の術後疼痛スコア、周術期フェンタニル必要量、フェンタニル PCA を必要とした患者の割合、手術後 18〜24 時間のベッドサイドスパイロメトリーで達成された最大肺容量を評価した。群は、有意水準 5% として、連続データについては対応のない t 検定で、分類型データについてはχ二乗検定を使用して比較した。

術後 2〜4 時間、安静時の平均疼痛スコアは両群で 3.0(差 0.04、95%CI -1.1〜+ 1.1)であり、咳嗽時では 4.6(ICB 群)と 4.9(C 群)(差 0.32、95%CI -1.0〜+ 1.6)であった。その他の評価項目については、群間に差はなかった。

肋間神経ブロックを硬膜外鎮痛に追加しても、術後疼痛、フェンタニル必要量、スパイロメーターで得られた肺容量の点なんらメリットはない。

硬膜外が十分に効いていれば、より末梢の伝達麻酔は意味がないようだ。

【出典】
A Randomised Evaluation of Intercostal Block as an Adjunct to Epidural Analgesia for Post-Thoracotomy Pain
Indian J Anaesth . 2020 Apr;64(4):280-285. doi: 10.4103/ija.IJA_714_19. Epub 2020 Mar 28.

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