■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/07/01

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【問題1】(筋弛緩) 非脱分極性筋弛緩薬投与時の筋弛緩モニターについて正しいのはどれか。

ア:単収縮高(0.1Hz刺激)の減少はアセチルコリン受容体の75%が遮断されてからである。

イ:四連刺激(TOF)におけるT4の消失は単収縮高の75%抑制に匹敵する。

ウ:TOF比が0.75以上あれば気管内チューブ抜管に必要な筋力が回復している。

エ:テタヌス刺激を同一部位で繰り返すとその部位の筋弛緩が回復する。

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[解説] アセチルコリン受容体の75%が遮断されないと単収縮高は減少し始めないし、対照値に戻っても受容体のほぼ75%はまだ占拠されている。したがって、単収縮は遮断の始まりや回復を見る上で感度の高い指標とはいえない。TOFにおけるT4消失は、対照と比較した場合の1番目の反応の75%抑制に一致している。TOFが0.75あれば、単収縮が対照に復し、50Hz、5秒間のテタヌス刺激反応が十分に維持されることを示している。臨床的にも十分な回復と評価でき、抜管可能である。頻回のテタヌス刺激はその筋肉の回復を促すことがある。


[正解] 全て [出典] 第33回麻酔指導医認定筆記試験:B5




【問題2】(心臓・血管) 心臓術後の循環管理の手順として、もっとも優先されるべきものはどれか?
1) 血管拡張療法
3) 心拍数
5) 補助循環
2) 血管内容量
4) 強心昇圧剤


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[解説] 心臓術後の循環管理の手順:①心拍数、②血管内容量、③血管拡張療法、④強心昇圧薬、⑤補助循環の順に治療を進める。心拍数の調節は、ジギタリス、ペーシング、Ca拮抗薬、β遮断薬(心筋抑制を考慮して慎重に)で行う。容量負荷は右心系はCVP、左心系はLAPを目安とする。以上で心拍出量が十分でなければ後負荷軽減のため血管拡張療法(NTG、PGE1)を行う。さらには、カテコラミンを使用する。以上で低心拍出量状態が改善されなければ、補助循環を考慮する。


[正解] 3 [出典] 手術直後の患者管理P134



【問題3】(中枢神経) Japan Coma Scale で、「痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと、かろうじて開眼する」のは何度か?
1) 200 2) 20 3) 150 4) 100 5) 30

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[解説] JCSで2桁は刺激により開眼可能の状態で「痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと、かろうじて開眼する」のが30、「大きな声または体をゆさぶることにより開眼する、簡単な命令に応ずる」のが20、「普通の呼びかけで容易に開眼する」のが10である。


[正解] 5 [出典] 内科レジデントマニュアルP1



【問題4】(呼吸) 気管内チューブの内径を1/2にするとチューブによる呼吸抵抗は何倍になるか?
1) 2倍 2) 8倍 3) 4倍 4) 16倍 5) 変わらない

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[解説] ポアセイユの法則(R=8μL/πr4)によると、太さ(内径)が半分になると気道抵抗は16倍になる。気管内チューブを長期留置する場合には、呼吸抵抗の軽減とともに、吸痰のしやすさ等を考慮して太めの気管内チューブを使用することが望ましい。


[正解] 4 [出典] クリティカル記憶術1P27

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