心臓手術後の低血圧と死亡率との関連性に及ぼす術前リスクの影響:観察研究

心臓2.png・心臓手術に関連する結果の着実な改善にもかかわらず、周術期死亡率につながる生理学的メカニズムの著者らの理解は不完全なままである。術中低血圧は非心臓手術後の死亡率の重要な危険因子であるが、心臓手術という前後状況では比較的未踏のままである。検証済みの心臓麻酔リスク評価(CARE)死亡リスクスコアで定義されている患者および手術の特性によって、術中低血圧と院内死亡との関連が異なるかどうかを検討した。

・2009 年 11月から 2015 年 3 月までに人工心肺(CPB)を必要とする心臓手術を受けた連続成人患者の後ろ向きコホート研究を実施した。主要転帰は院内死亡率であった。低血圧は、CPB の前、中、後の平均動脈圧(MAP)が 55 未満と、55〜64 mmHg に分類された。低血圧と死亡との関係は、中リスクおよび高リスクの群で多変数ロジスティック回帰を使用してモデル化された。

・対象患者 6627 人のうち、131 人(2%)が病院で死亡した。 CARE スコアが 1、2、3、4、5 の患者の院内死亡率は、それぞれ 0(0%)、7(0.3%)、35(1.3%)、41(4.6%)、48(13.6%)であった。中リスク群(CARE= 3-4)では、CPB 後の MAP<65 mmHg は、用量依存性に死亡のオッズの増加と関連していた(MAP<55 mmHg への暴露 10 分あたりの 調整 OR 1.30、95%CI 1.13-1.49、p=0.002:MAP 55-64 mmHg への暴露 10 分あたりの調整 OR 1.18[1.07-1.30]、p=0.001)。高リスク群(CARE=5)における低血圧と死亡率との関連は観察されなかった。

CPB 後低血圧は、中リスク患者の死亡率の潜在的に修正可能なリスク因子である。著者らの調査結果は、循環動態目標指向療法がこれらの患者の生存率を改善できるかどうかを調査する臨床試験の原動力を提供する。

中リスクの心臓手術では、CPB 後の低血圧を回避することで予後を改善できる可能性があるということか。

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