■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/07/09

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■ これって常識? ■
パーキンソン病の4大主徴は,○1固縮(rigidity),○2振戦(tremor),○3運動減少(hypokinesia),無動(akinesia),○4姿勢反射障害(disturbance of postural reflex)

1)パーキンソン病の振戦は,丸薬まるめ様振戦とも形容される安静時振戦が特徴である.この安静時振戦の有無が,脳血管性パーキンソニズムとの鑑別点のひとつとなる.
2)歩行時の腕振りの欠如も特徴であるが,起立姿勢で他動的に肩をゆすった場合,上肢が体幹に寄り添ったまま動かないといった現象によっても,筋固縮が確かめられる.
3)パーキンソン病のすくみ足には不思議な点が多く,とりもちに貼りついたように動けなくても,足元に杖を寝かせるなどして障害物や目印を作ると,これを跨ぐようにしてスッと歩き出せることがある.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜神経編




【問題1】(外傷・出血・感染) ショック・インデックスとはどれか?
1) SBP×HR
3) HR/SBP
5) どれでもない
2) SBP/HR
4) (SBP+2×DBP)/3


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[解説] ショック・インデックス=HR/SBP、正常値は0.5.出血性ショックの場合のボリューム不足を推定できる。不足血液量(出血量)=(HR/SBP)リットルを推定する。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術1p69




【問題2】(麻酔薬) 非脱分極性筋弛緩薬の構造上、仲間外れはどれか?
1) ドキサクリウム
3) アトラクリウム
5) ミバクリウム
2) dツボクラリン
4) ピペクロニウム


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[解説] 非脱分極性筋弛緩薬は4級アンモニウム化合物で、大きく分けて2種類の筋弛緩薬がある。ステロイド系(パンクロニウム、ベクロニウム、ピペクロニウム)とベンジルイソキノリン系(dツボクラリン、メトキュリン、アトラクリウム、ドキサクリウム、ミバクリウム)である。別系統の薬剤の組合わせは、相乗的に作用する。例えば、パンクロニウム+dTc、パンクロニウム+メトキュリン、アトラクリウム+ベクロニウム。類似の化学構造をもつ筋弛緩薬、例えば、dTc+メトキュリンを組合わせた場合には相乗効果はない。


[正解] 4 [出典] MGH麻酔の手引第3版p167



【問題3】(局所麻酔) ブピバカインによる脊椎麻酔について正しいのはどれか。

ア:等比重液は、高比重液に比べて持続時間が長い。

イ:等比重液は、高比重液に比べて麻酔域が頭側に広がりにくい。

ウ:等比重液といいながら若干高比重である。

エ:等比重液の場合、用量によって麻酔域の広がりと遮断持続時間が決まり、同用量であれば濃度や容量に影響されない。

オ:虫垂炎などの下腹部開腹手術では、高比重液の方が好ましい。


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[解説] 等比重液は、高比重液に比べて持続時間が長いが、麻酔域が頭側に広がりにくい(ただし仰臥位の場合)。等比重0.5%ブピバカインは、baricity=0.9990であり、若干低比重である。等比重液の場合、用量(薬のmg)によって麻酔域の広がりと遮断持続時間が決まり、同用量であれば濃度や容量に影響されない。等比重液は頭側へ広がりにくく、かつ個人差が大きく広がりを予測しがたいことから、必要遮断分節が広い開腹術には向かないとする意見が多く、高比重液の方が好ましいと言われている。


[正解] (ア)、(イ)、(エ)、(オ) [出典] 臨床麻酔Q&A(II)p194

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