プロポフォール-レミフェンタニル麻酔中の周術期オピオイド消費量と侵害受容に関する瞳孔測定法と Surgical Pleth Indexモニタリングの比較:前向き無作為化比較試験

瞳孔測定.png・瞳孔測定による術中モニタリングは、侵害受容/抗侵害受容バランスのモニタリングに有望な結果を示している。ただし、臨床診療におけるその利点は依然として証明されていない。本研究の目的は、広く調査されている別のモニタリングである Surgical Pleth Index(SPI)と比較して、術中オピオイド消費量と術後疼痛に及ぼす術中瞳孔測定モニタリングの有効性を評価することであった。

・待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術が予定されている ASA-PS I/II の患者を対象とした。本前向き並行群単施設研究は 2 ステップで行われた。まず、従来の血行動態モニタリングと比較して、瞳孔測定とSP Iモニタリングを使用することの実現可能性を評価した。次に、平行群の二重盲式無作為化試験で、0(痛みなし)から 10(極度の痛み)までの数値評価尺度(NRS)で測定した術後疼痛最高値を主要評価項目として、瞳孔測定(瞳孔測定群、n=43)と SPI モニタリング(SPI 群、n=43)群間でマン・ホイットニーU 検定を使用して比較した。副次評価項目には、術中のレミフェンタニル消費量、術後オピオイド反応(フェンタニル投与後の NRS の 1 以上の低下)、鎮痛剤投与回数、オピオイド関連合併症が含まれた。

予備研究(n=50)では、レミフェンタニルの消費量は、SPI モニタリングと比較して瞳孔測定モニタリングの方が少なく、最高術後疼痛は従来型モニタリングと比較して瞳孔測定の方が低かった。主研究(n=86)では、瞳孔測定群の方が術後最高疼痛と術中レミフェンタニル消費量が低かった(中央値[第 1〜3 四分位]、5[4-6]、平均±標準偏差[SD]、0.078±0.019 μg/kg/分) vs SPI 群 7[5-8]、0.0130±0.051μg/kg/分、P<0.001)で、最高術後疼痛における中央値の差は -1、その 95% 信頼信頼区間は -2〜 -0.5であった。瞳孔測定群の方が、SPI 群と比較して、フェンタニルに対する反応性が優れており(84.6% vs 61.0%、P=0.005)、鎮痛剤投与回数が少なかった(2[1-2] vs 2[1-3]、P=0.048)。

術中瞳孔測定モニタリングにより、術中レミフェンタニル消費量と術後疼痛が減少した。術中瞳孔測定は、成人患者の全身麻酔下での術中オピオイド調節に際しての代替選択肢となる可能性がある。

[!]:この結果によると、瞳孔測定法の方が Surgical Pleth Index よりも疼痛モニターとしての感度はやや低いということなのかな?

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