急性術後疼痛は非心臓手術後の心筋傷害と関連している

心筋障害.png・非心臓手術後の制御不能な痛みは交感神経系を活性化させ、頻脈、高血圧、心収縮性の増加を引き起こす。これらすべてが心筋の酸素需要を増加させる可能性がある。したがって、術後 72 時間の時間加重平均疼痛スコアが非心臓手術後の心筋傷害(MINS)に関連しているかどうかを調査した。

・2012 年 1 月から 2015 年 12 月まで、クリーブランドの 三次施設で、全身、区域、または複合麻酔下での非心臓手術後に定期的な術後トロポニンモニタリングを行った成人について後ろ向きコホート分析を行った。時間加重平均疼痛スコアは、トロポニンの上昇が検出されるまで、通常 4 時間間隔で利用可能な全ての疼痛スコアから計算された。MINS は、手術後 72 時間以内に最高トロポニンT濃度が 0.03 ng/mL を超えた場合と定義した。一般化線形混合モデルを使用して、潜在的交絡因子を調整しつつ 3 つの病院をクラスターとして、痛みと MINS との関連を評価した。

・2892 人の適格患者のうち、4.5% が手術後 72 時間以内に心筋障害をきたした。時間加重平均疼痛スコアが高いほど、心筋障害の危険性が高かった。交絡変数を調整したところ、疼痛スコアの 1 単位の増加に対する推定ハザード比は 1.12(95%信頼区間[CI]、1.02-1.22、P=0.013)であった。

非心臓手術を受ける患者では、手術後 72 時間以内の時間加重平均疼痛スコアが心筋傷害と有意に関連していた。

言わずと知れたことかもしれないが、術後の疼痛強度が強いほど、心筋障害をきたしやすいということを、実際の研究として明らかにした点がすごいのかな。

【出典】
Acute Postoperative Pain Is Associated With Myocardial Injury After Noncardiac Surgery
Anesth Analg . 2020 Jul 7. doi: 10.1213/ANE.0000000000005033. Online ahead of print.

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