病的肥満患者における麻酔導入のための適切なプロポフォール用量

肥満14.png・研究の目的は、麻酔導入用量が除脂肪体重(LBW)に基づいて計算される場合、病的肥満患者のプロポフォールの最適用量を調査することである。

肥満指数(BMI)が 35kg/m2 以上の病的肥満患者 40 人を無作為に B 群と M 群の 2 群に分けた。B 群では、連続法(初期用量は 2.5 mg/kg に設定)を使用して、バイスペクトルインデックス(BIS)値が 50 未満となる EC50 と 95% 信頼区間(CI)を分析した。M 群では、連続法(初期用量は 3.0 mg/kg に設定)を使用して、平均動脈圧(MAP)変動マージン> 40% を満たす EC50 と 95%CI を得た。プロポフォールの最適な用量範囲は、2 種類の連蔵法の結果を総合的に分析することによって得られた。

・2 群間で一般状態に有意差はなかった(P>0.05)。患者が手術室に入室したときからスフェンタニルが注入されたときまでのバイタルサインに有意な変化はなかった(P>0.05)。B 群のプロビットモデルは Y= -5.411+2.343X、BIS<50での陽性反応の EC50 は2.310 mg/kg、95%CI は 1.850-2.883 mg/kg であった。M 群のプロビットモデルは Y=3.275-0.918X で、麻酔導入の全過程で 40% 以上に達した陽性反応の EC50 は 3.567 mg/kg、95%CI は 1.233-7.165 mg/kg であった。

・病的肥満患者の麻酔導入量を LBW に基づいて計算したところ、プロポフォールの適切な投与量は 2.310-3.567 mg/kg であった。この投与量では、挿管深度は満足のいくものであり、血行動態は安定している。

病的肥満患者(BMI≧35)のプロポフォール導入量を、LBW で計算する場合、2mg/kg LBW では少なすぎる。2.5-3.5 mg/kg LBW が適当であると。

【出典】
The appropriate dose of propofol for anesthesia induction in morbidly obese patients
Ann Palliat Med . 2020 Jul 20;apm-20-1223. doi: 10.21037/apm-20-1223. Online ahead of print.

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