良性適応症に対する子宮摘出術後の術後イレウスの発生率と危険因子

子宮摘出術.png・腹部手術後の術後イレウス(POI)は、長期の入院と医療費の増加に関連している。本研究の目的は、良性適応症のために子宮摘出術を受ける患者の POI の発生率、危険因子、および関連する転帰を調査することである。

・2012 年から 2017 年までの期間に 1 施設で良性子宮全摘術を受けた 1017 人の連続患者の後ろ向きレビューが行われた。POI は、嘔気、嘔吐、腹部膨満などの症状が 1 つ以上見られる状態で、2 日以上にわたって放屁と排便がないことと事前定義されている。周術期変数と POI のリスクとの関連は、単変量解析によって評価された。独立危険因子は、多変量ロジスティック回帰分析によって特定された。

・POI の全体的な発生率は 9.2% であった。POI の発生率は、3つの異なる手術アプローチ間で有意差はなかった(腹式子宮摘出術:10.6%、腹腔鏡下子宮摘出術:7.8%、膣子宮摘出術;11.3%、P=0.279)。多変量解析によって特定された POI の独立危険因子には、麻酔法(オッズ比[OR]2.662、95% 間隔[CI]1.533-4.622、P=0.001)、癒着溶解剤(オッズ比[OR]1.818、95% 間隔[CI]1.533-4.622、P=0.011)、手術時間(オッズ比[OR]1.005、95% 間隔[CI]0.942-6.190、P=0.029)、以前の癌(オッズ比[OR]4.789、95%間隔[CI ]1.232-18.626、P=0.024)、および月経困難症(オッズ比[OR]1.859、95%間隔[CI]1.182-2.925、P=0.007)が含まれた。

・POI は子宮摘出術後のよく見られる合併症である。本研究では、婦人科患者を対象とした POI の危険因子を特定した。これらの要因のある患者は、POI の発症について注意深く監視する必要がある。

麻酔法自体も術後イレウス発症の独立危険因子となるのか。度の麻酔法が多いのかは省力だけでは不明だが、脊柱管麻酔をした方が少ないのだろう。

【出典】
Incidence and risk factors of postoperative ileus after hysterectomy for benign indications
Int J Colorectal Dis . 2020 Jul 22. doi: 10.1007/s00384-020-03698-5. Online ahead of print.

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