■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/07/30

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【問題1】(中枢神経) 意識障害に心房細動を伴う場合に何を考えるか?
1) 脳塞栓
3) くも膜下出血
5) 脳内出血
2) 脳腫瘍
4) 慢性硬膜下血腫


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[解説] 意識障害に心房細動を伴う場合には、心房細動→壁在血栓→脳血栓塞栓症、甲状腺クリーゼによる意識障害(甲状腺機能亢進に心房細動を伴う)を考慮しなくてはならない。


[正解] 1 [出典] クリティカル記憶術2P16




【問題2】(輸血) 次の凝固因子のうち肝臓で合成されないのはどれか?
ア:第 IV 因子
ウ:第 II 因子
オ:von Wilebrand因子
イ:第 III 因子
エ:第 VIII 因子


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[解説] 第 IV 因子=Ca、第 III 因子=組織トロンボプラスチン、第 VIII 因子、von Wilebrand因子(後2者は血管内皮細胞で合成される)は、肝臓では合成されない。フィブリノゲン( I )、プロトロンビン( II )、 V 、 VII 、 IX 、 X 、 X I 、 X II 、 X III の9種類の凝固因子は肝臓で産生される。


[正解] (ア)、(イ)、(エ)、(オ) [出典] LiSA Vol3-No1-p32(1996)




【問題3】(心臓・血管) 高血圧緊急症に含まれないのはどれか?
1) 脳内出血
3) 子癇前症
5) 心筋梗塞を伴う高血圧
2) 高血圧性脳症
4) 肺水腫を伴う急性左心不全


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[解説] 高血圧緊急症とは、血圧の著しい上昇により脳、心、腎などの臓器障害(end organ damage)をきたすか、あるいはそれが進行しつつある状態で、緊急(1時間以内)かつ適正な降圧を必要とする。本症の高血圧の成因は本態性、二次性のいずれかを問わない。まず、24時間以内に血圧がコントロールされるべき高血圧は高血圧急迫症として高血圧緊急症と区別される。高血圧緊急症(hypertensive emergencies)には、高血圧性脳症、脳内出血、肺水腫を伴う急性左心不全、解離性大動脈瘤、子癇、心筋梗塞を伴う高血圧、頭部外傷あるいは広範囲火傷を伴う高血圧などが含まれ、高血圧急迫症(hypertensive ergencies)には、悪性高血圧、周術期高血圧、子癇前症などが含まれる。


[正解] 3 [出典] 内科レジデント実践マニュアルp73



【問題4】(静脈麻酔) 正しいのはどれか?

ア:モルヒネ投与による筋硬直は神経筋接合部への作用である。

イ:くも膜下モルヒネ投与では掻痒感は生じない。

ウ:モルヒネの繰り返し投与により肝障害が生じる。

エ:ナロキソンはモルヒネによるOddi筋の収縮には拮抗しない。

オ:ブプレノルフィンはμ受容体における部分作動薬である。


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[解説] フェンタニールに顕著で、躯幹筋特に胸腹壁筋の硬直が特徴で、自発呼吸ばかりか補助呼吸も困難となることがある。筋線維に対する直接作用ではなく、中枢性で脳内のGABA受容体との関連などが考えられている。硬直はナロキソンや筋弛緩薬で防げるが、ベンゾジアゼピン系の効果は一定ではない。くも膜下モルヒネ投与によく見られる副作用は、掻痒感、尿閉、悪心・嘔吐である。癌性疼痛対策としてモルヒネが反復大量投与されが、肝障害は発生しない。モルヒネによOddi括約筋の攣縮はナロキソンやグルカゴンによって拮抗される。ブプレノルフィンはμ受容体における部分作動薬である。


[正解] (オ) [出典] 第34回麻酔指導医認定筆記試験:A25

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