ロボット補助根治的前立腺摘除術の麻酔管理。単施設経験

ロボット治療10.png・本研究の目的は、最新の文献データに照らして、ロボット補助下根治的前立腺全摘除術(RARP)を受ける患者の麻酔管理の経験を提示することであった。

・この臨床的後ろ向き研究には、ロボット補助前立腺全摘除術を受けた 103 人の患者が含まれた。全患者データは、患者ファイルと麻酔経過追跡フォームから取得された。人口統計データ、術中の輸液、血液製剤必要量、血液ガスのパラメータが記録された。

・103 人の患者データのうち合計 15 人が不足していた、残りの 88 患者が評価された。静脈内輸液投与には晶質液と膠質液が併用された。患者の約 11% が術中に輸血を必要とした。患者の平均 pH と pO2 値は減少するのが観察されたが、pCO2 と乳酸値は増加した。

・根治的前立腺切除術は、従来のアプローチとしての開腹テクニック、または低侵襲アプローチとしての腹腔鏡またはロボット補助テクニックのいずれかを使用して実行できる。今日、低侵襲アプローチが従来の開腹前立腺切除術に取って代わった。これらの低侵襲手術の麻酔管理は、多くの点で開腹手術とは非常に異なっており挑戦的である。

侵襲性を最小限に抑えたテクニックは、出血量が少ない、手術切開が小さい、入院期間が短いなどの良好な手術転帰をもたらすが、これらの手法は麻酔科医が対処しなければならない新しい問題をもたらす。RARP 手術の増加により、麻酔科医は周術期の問題に遭遇する可能性が高くなっている。

新しい低侵襲手術は患者に利点が多いが、麻酔科医にとっては、従来にはなかった麻酔管理上の問題点がいろいろとあるので要注意だ。

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この記事へのコメント

silkhat
2020年08月02日 20:29
お疲れ様です。RARPは当施設でも数百件を超えて、麻酔はローテーターにやらせておくようなレベルまでラーニングカーブが安定してきました。海外の方がウンと進んでいるイメージでしたので、2020年の時点でchallengingというのも、11%が輸血をしたというのも、ある意味とてもビックリしています。先生の御施設では如何ですか?
SRHAD-KNIGHT
2020年08月04日 06:34
silkhatさん コメントありがとうございます。
>先生の御施設では如何ですか?

残念ながら、当施設は貧乏な弱小病院ですので、ロボットは導入されていませんし、今後もそのような予定は今のところありません。トホホ・・。