脳動脈瘤クリッピング術を受ける動脈瘤性くも膜下出血患者の遅延性脳虚血および神経学的転帰に及ぼす術前期麻酔剤曝露の影響:後ろ向き分析

脳動脈瘤.png・遅発性脳虚血は、動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の合併症の主な原因の 1つである。術前の全身麻酔(GA)には、プレコンディショニング効果がある場合がある。主な目的は、aSAH を呈する患者の神経学的転帰に及ぼすデジタルサブトラクション血管造影法(DSA)中の GA への術前曝露の影響を評価することであった。

・倫理委員会の承認後、手術治療を受けた aSAH 患者のデータを後ろ向き的に分析した。aSAH のコンピューター断層撮影(CT)診断を受け、DSA を受けた脳神経外科 ICU に入室した患者(2014 年 6 月から 2017 年 12 月)が含まれた。DSA を全身麻酔下に行ったか否かによって、それぞれ GA 群と LA 群に分類された。傾向スコアマッチングは、ベースライン変数で行われた。適切な統計手法が使用された。

・278 人の患者のうち、116 人(41.7%)の患者が GA 下に DSA を受けた。傾向マッチングにより、114 人(各群 57 人)の一致した患者が得られた。ロジスティック回帰モデルでは、LA 群と比較した GA 群の退院時の不良転帰のオッズ比(OR)は 4.4(CI:2.7-7.4)、P= 0.001 であったが、傾向スコアでマッチさせたデータでは、LA 群と比較した GA 群の退院時の不良転帰の OR は 1.2(CI:0.6-2.6)、P=0.57 であった。

GA への術前暴露は神経保護作用をを提供せず、GA 非暴露群と比較して転帰不良の確率は高かった。

DSA 時に、全身麻酔を使用せざるを得なかった被検者の方が、より重症であったということかな。麻酔のプレコンディショニング効果があるかどうかは前向き無作為化試験が必要か。

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