帝王切開における脊髄硬膜外併用麻酔 vs 脊椎麻酔:メタ分析と試験逐次分析

帝王切開分娩.png・帝王切開では、脊椎硬膜外併用麻酔と単回脊椎麻酔の両方が使用される。個々の試験では、脊髄硬膜外併用麻酔は、知覚ブロックの広がりと心血行動態安定性の向上に関連していると主張されている。著者らは利用可能な全てのエビデンスを収集しようと試みた。

・著者らは、系統的文献検索を行って、帝王切開に際して、脊椎硬膜外併用麻酔と脊椎麻酔を比較した無作為化比較試験を特定した:従来のメタ分析、試験逐次解析、GRADE システムを使用した試験の質の評価。

1015 人の患者を含む、高い不均一性を伴う 15 件の試験が分析された。著者らの主要評価項目である最高知覚レベルと昇圧剤の使用(mg エフェドリン等価物)について、脊髄硬膜外併用麻酔と脊椎麻酔との間に有意差はなかった。ただし、試験逐次解析ではデータが不十分であることが示唆され、GRADE スコアはこれらの結果について、エビデンスの質が「非常に低い」ことを示した。副次評価項目である低血圧、知覚ブロックが T10 レベルに後退する時間、悪心嘔吐の複合転帰は、麻酔法間で有意差はなかった。ブロック時間は、個々の試験で脊髄硬膜外を併用した場合に統計的に有意に長くなったが、臨床的に意義のある差を示した試験は 1 件だけであった(11 分)。

・この分析に基づいて、薬物が硬膜外経路を介して使用されたかどうかに関係なく、全ての比較を考慮すると、脊椎麻酔と比較して利点があると主張するに足るエビデンスはない。今後の分析と研究では、術中および/または術後に硬膜外経路を使用することによる、脊椎硬膜併用麻酔の潜在的な利点を調査する必要がある。

脊椎硬膜外併用麻酔を行った場合、積極的に硬膜外麻酔の有効利用を行わなければ、面倒なだけでメリットは少ない。コスパが良いのは、ワールドトレンドの単回脊椎麻酔だ。

【出典】
Combined spinal-epidural vs. spinal anaesthesia for caesarean section: meta-analysis and trial-sequential analysis
Anaesthesia . 2018 Jul;73(7):875-888. doi: 10.1111/anae.14210. Epub 2018 Jan 13.

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