デスフルランとセボフルランの使用に関連する術後呼吸器合併症の比較:単施設コホート研究

デスフルラン5.png・セボフルランとデスフルランは、麻酔の維持に最も一般的に使用される揮発性麻酔薬である。本研究では、揮発性麻酔薬の選択と術後早期の呼吸器合併症との関係を評価し、これら 2 種類の一般的に使用される薬剤間の安全性転帰における重要な知識のギャップに対処することを目的とした。

・2005 年から 2018 年までに施設で全身麻酔の維持にセボフルランまたはデスフルランを投与された成人(非心臓手術)患者の後ろ向き的分析を行いた。著者らは、デスフルラン曝露(セボフルランと比較した場合)と、抜管後早期酸素飽和度低下(Sp O2<90%)または術後 7 日以内の再挿管と定義された術後呼吸器合併症である主要評価項目との関連を評価した。多変量回帰分析が実施され、患者、麻酔と手術因子を含めて交絡因子に対して調整された。傾向を一致させた、相互作用とサブ群分析が行われ、ハイリスク群:;病的肥満(BMI>35kg/m2)、高齢者(年齢>65 歳)の転帰、ならびに呼吸器合併症のリスクが高く、24 時間時点での主要評価項目が評価された。

・デスフルランは 23,830 人の患者に、セボフルランは 84,608 人の患者に使用された。デスフルランに曝された患者は、セボフルランと比較した場合、術後呼吸器合併症のリスクの低下を示さなかった(調整オッズ比 0.99、95%CI 0.94-1.04、p=0.598)。これらの所見は、ハイリスク患者の全サブ群間と傾向スコアをマッチさせたコホートで一貫していた。

・要約すると、セフルフルランと比較した場合、デスフルランの使用は術後呼吸器合併症の減少と関連していなかった。揮発性麻酔薬に関連した環境とコストへの懸念の状況では、今回の研究は、デスフルランの使用に関する組織の決定を支持するための重要なデータを提供する。

デスフルランは高価であり、小児には使用しにくく、セボフルランに比べると汎用性に欠けることを考えると、積極的にデスフルランを使用した方が良い症例は限定される。

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