妊娠中の心不全女性の麻酔管理-後ろ向きコホート研究

心不全.png<ハイライト>
・妊娠中の心不全は 776 分娩に 1 例で記録された。
・心不全の症例の半分は産後すぐに見られた。
・子癇前症は症例の 3 分の 1 を占めていた。
・これら症例には、区域麻酔は分娩や帝王切開分娩に対して安全であるようだった。
・心不全の症例の半分は集中治療を必要とした。

<要約>
・既存の心疾患のある妊婦の心不全の発生率は 13% とされており、10% は入院を必要とする。妊娠患者集団における心不全に関する文献は限られている。研究の目的は、妊娠中の心不全のために当院で入院した女性の病因と管理について明らかにすることであった。

・後ろ向き的コホート研究では、2004年から2017年中に妊娠中に心不全を呈した女性を調査した。病院の記録は、心不全の国際疾病分類 v10 コードを使用して調査された。患者の特性、検査結果、治療、産科および麻酔管理、および母体-胎児転帰データが収集され、記述統計を使用して要約された。

13 年間で 120 例(出産 93122 例中で)が確認された(分娩前心不全が 51%、分娩後心不全が 49%)。最もよく見られる病因は子癇前症(28%)、心筋症(22%)、弁膜症(18%)であった。帝王切開分娩は 76% の症例で発生した(13% は母体の心臓の状態のため)。ほとんどの分娩には脊柱管麻酔が使用された(帝王切開の 83%、経腟分娩の 90%)。帝王切開分娩については、持続硬膜外麻酔または全身麻酔がそれぞれ 48% と 16% で使用された。心停止は 2 例(1.7%)で発生し、44% が CCU または集中治療室への入室を必要とした。

心不全の発生率は 0.13%(776 分娩に 1 例)であった。子癇前症が主な原因であったが、歴史的に十分に認識されていなかった可能性がある。麻酔および産科の決定は、多専門領域からの介入によって調整され、帝王切開と区域麻酔が大多数で使用された。産後期はこれらの患者に対して注意喚起がなされてしかるべきである。

元々あった内因性心疾患よりも子癇前症に起因する心不全がもっとも多いのか、へ〜!

【出典】
Anesthetic management of women with heart failure during pregnancy - a retrospective cohort study
Int J Obstet Anesth . 2020 Jun 24;44:40-50. doi: 10.1016/j.ijoa.2020.06.001. Online ahead of print.

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