扁桃腺摘出術中に全身麻酔を受ける小児の気道コンプライアンスと抵抗に影響を与える要因

小児の風邪.png・気道コンプライアンスは、小児患者の手術における重要な指標である。本研究は、小児患者の扁桃腺摘出術において全身麻酔気管挿管後の動的気道コンプライアンス(Cdyn)と気道抵抗(Raw)に影響を与える要因を調査することを目的とした。

・2018 年 1 月から 6 月に、上海交通大学附属新華病院でアデノイド扁桃摘出術を受けた 107 人の小児を対象に、前向き研究が行われた。Cdyn と Raw の値は、全身麻酔気管挿管中に 5、10、15分で記録された。Cdyn と Raw に影響を与えた要因について、単変量分析と多重線形回帰分析が行われた

・年齢 .56.67±18.28ヶ月の 107 人の患者のうち、69 人(64%)の患者は男性で、26 人(24%)と 12 人(11%)が、過去 1 週間と 1〜2 週間に上気道感染に罹患していた。麻酔中、Cdyn は減少傾向(P<0.001)を示し、Raw は増加傾向(P<0.001)を示した。多変量解析により、身長(=0.177-0.193)が Cdyn と最も強い相関があることが明らかになった。肺聴診時のラ音(= -2.727〜-1.363)と痰吸引(β -1.670?-0.949)も Cdyn と関連していた(すべてP<0.05)。身長は、Raw との負の相関が最も強い因子であった(= -0.382〜-0.305)。肺聴診時のラ音(= 10.063-11.326)と痰吸引(β= 3.863-9.003)も Raw(全て P<0.05)に関連していた。

・アデノイド扁桃腺摘出術を受ける小児患者に対しては、身長、術前の聴診時ラ音、痰吸引はすべて術中 Cydn と Raw に関連しており、術前に考慮されるべきである。

身長が低いほど(年齢が若いほど)、術前の感染があると、術中に気道抵抗の増加、動的コンプラインアスの低下が起きやすいということかな。

【出典】
Factors affecting airway compliance and resistance in children receiving general anesthesia during adenotonsillectomy
Medicine (Baltimore) . 2020 Sep 4;99(36):e22101. doi: 10.1097/MD.0000000000022101.

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