帝王切開分娩のための脊椎麻酔中の血行動態に対するエピネフリンとフェニレフリンの持続注入の比較:無作為化比較試験

アドレナリン.png・フェニレフリンは、産科患者の脊椎麻酔誘発性低血圧の治療に一般的に使用される昇圧薬であるが、反射性徐脈とそれに対応する心拍出量の低下に関連している。本研究の目的は、脊椎麻酔後母体低血圧の予防におけるエピネフリン持続注入とフェニレフリン注入の効果を評価することである。

・帝王切開分娩を受けた 82 人の女性を無作為にエピネフリン群(E 群)とフェニレフリン群(P 群)に分けた。患者は、クモ膜下投与と同時にフェニレフリン 1μg/kg /min か、またはエピネフリン 0.1μg/kg /min の持続注入を受けた。循環動態パラメーターを記録し、臍帯血ガスを分娩後に分析した。母性低血圧、徐脈、悪心、嘔吐の発生率を記録した。

脊椎麻酔導入後の血圧、心拍数、心拍出量は、P 群よりも E 群E方が高かった(P<0.05)。さらに、群間で徐脈の発生率(5% vs 22.5%、P=0.02)と平均(SD)臍帯動脈血 pH(7.31[0.07]vs 7.28[0.06]、P=0.04)に有意差があった。

エピネフリンの注入は、0.1μg/kg /min の用量では、フェニレフリンと比較して、母体の心拍数と心拍出量の低下が少なく、脊椎麻酔中に血圧をベースライン近くに維持するのにより効果的である。徐脈の発生率と臍帯動脈血 pH の点で、エピネフリンはフェニレフリンよりも優れている可能性がある。

脊椎麻酔による低血圧の治療に、ノルエピネフリンの次は、エピネフリンか。

【出典】
Comparison of Continuous Infusion of Epinephrine and Phenylephrine on Hemodynamics During Spinal Anesthesia for Cesarean Delivery: A Randomized Controlled Trial
Clin Ther . 2020 Aug 26;S0149-2918(20)30355-6. doi: 10.1016/j.clinthera.2020.08.004. Online ahead of print.

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