術後の喉頭痛に対する気管チューブの加熱軟化の影響:無作為化二重盲式試験

気管挿管2.png・挿管後の術後喉頭合併症は望ましくないが頻繁にある転帰である。無作為化二重盲式試験を実施して、気管チューブの加熱軟化が挿管後の喉頭合併症を軽減するかかどうかを調査した。

鼻手術を受けた患者(n=196)は、対照群と加熱軟化群に無作為に割り当てられた。抜管 1 時間後と 24 時間後に喉頭痛と嗄声を評価した。喉頭痛の重症度は、数値評価スケールを使用して評価された。主要評価項目は抜管 1 時間後の喉頭痛の発生であり、喉頭痛は喉の痛みや異物感として定義された。副次評価項目は、抜管 1 時間後の嗄声の発生率、抜管後 24 時間の喉頭痛と嗄声の発生率、喉頭痛の重症度、声帯損傷であった。

抜管 1 時間後の喉頭痛の発生率は、対照群よりも加熱軟化群のほうが低かった(35.1% vs 52.7%、P=0.02)。さらに、加熱軟化により、抜管後 1 時間に加熱軟化群の咽頭痛の平均数値評価スケールスコアが 10% 減少した(加熱軟化群、1.29(95%CI、0.88-1.70) vs 対照群、2.33(95% CI、1.77-2.89)、P<0.01)。抜管後 24 時間で、喉頭痛(38.3% vs 40.7%、P=0.77)と嗄声の発生率(34.0% vs 35.2%、0.95(0.52-1.74)、P=0.74)は 2 群間で同等であった。

加熱軟化を伴う気管チューブを使用した挿管は、加熱軟化を伴わない気管チューブと比較して、抜管 1 時間後に喉頭痛の発生率を有意に減少させた。

加熱してチューブを軟らかくしておくことで、気道粘膜の擦れが少なくて済むのかな。

【出典】
Effects of thermal softening of endotracheal tubes on postoperative sore throat: A randomized double-blinded trial
Acta Anaesthesiol Scand . 2020 Sep 14. doi: 10.1111/aas.13705. Online ahead of print.

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