帝王切開の低リスク患者における声門上気道器具と気管挿管の比較:系統的レビューとメタ分析

・帝王切開分娩(CD)に際しての声門上気道(SGA)器具の安全性と有害事象率は十分に特徴付けられていない。このレビューの主な目的は、SGA.png初回留置の成功が高く、SGA の挿入までの時間が待機的 CD の気管挿管よりも速いかどうかを判断することであった。副次目的は、全身麻酔下(GA)での待機的 CD における気管挿管と比較して、SGA の使用に関連する気道関連の有害事象率を調査することであった。

・6 つのデータベースが 2019 年 9 月まで体系的に検索された。含まれる研究では、気管チューブ挿管と比較した SGA の使用について報告されている。SGA と気管挿管との間でのメタ分析の比較は、RevMan 5.3 ソフトウェアを使用して実行された。二分岐データのは、95% 信頼区間(CI)付のオッズ比(OR)を使用して報告された。連続データの結果は、95%CI 付きの加重平均差(WMD)を使用して報告された。

・2236 人の患者を対象とした 14 件の研究で、SGA と気管挿管が比較された。全体として、初回試行成功率に統計的有意差はなかった(OR=1.92;95%CI、0.85-4.32; I= 0%、P=0.44)。挿入までの時間に臨床的有意差はなかった(WMD = -15.80 秒、95%CI、-25.30〜 -6.31秒、I=100%、P=0.001)。同様に、SGA を使用して喉頭痛が減少した点(OR=0.16、95%CI、0.08-0.32; I=53%、P<0.001)を除いて、有害事象の発生率に差はなかった。

・本メタ分析で示された SGA の妥当な挿入成功率と安全性プロファイルにもかかわらず、分析の検証能力は不十分であり、結論は出ていない。現時点では、待機的 CD の第一選択の気道確保法として SGA を使用することを推奨する前に、さらなる調査が必要である。

明らかなフルスマックでなければ、気管挿管よりも SGA でいいんだろうな。

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この記事へのコメント

SilkHat
2020年09月19日 21:38
お疲れ様です。
フレッシュマンの頃、
指導医がLM好きな人で、
全麻帝切も絶飲食ができてれば
LMで管理してました。
誤嚥はありませんでしたが、
まあnが少ないんで、
後輩にはRSIと挿管で指導してます。

多分、大丈夫だと思いますけどね。
ラパ胆やラパアッペもLMでした。
懐かしいなぁー。
SRHAD-KNIGHT
2020年09月20日 13:03
SilkHatさん、コメントありがとうございます。

この研究では待機的帝王切開ですからね。当院では、新生児との対面を重視しているので、待機的帝王切開を全身麻酔をすることはほとんどないですね。緊急でもかなりの確率で、脊椎麻酔+クモ膜下モルヒネ・フェンタでやってしまいます。全身麻酔をするのは超緊急帝王切開(年に1度あるか、ないか)だけですかね。
ラパ胆、アパアッペについては、炎症に伴う消化管の麻痺がなければ、麻酔の低侵襲化の目的で、LM がいいように思います。当院では相変わらず挿管でやってますが。