重症疾患成人における気管挿管後低血圧の危険因子と予測:多施設前向きコホート研究

低血圧.png・ICU での気管挿管後の低血圧は転帰不良と関連している。この循環動態障害の発現を推定するのに役立つ正式な予測ツールはない。著者らの目的は、気管挿管後の即時型低血圧の予測モデルを導出して検証することであった。

・2015 年 7 月から 2017 年 1 月までに米国の 16 の内科/外科 ICU で気管挿管を受けた 934 人の成人を対象とした多施設共同前向きコホート研究が実施され、気管挿管後の即時型低血圧の予測モデルが導出され、検証された。低血圧を次のように定義した。1)平均動脈圧<65 mmHg; 2)収縮期血圧<80 mmHg、および/または収縮期血圧がベースラインから 40% 低下。 3)または、気管挿管後 30 分間の昇圧剤の開始または増加。

・挿管後低血圧は 344 人(36.8%)の患者で発生した。完全なコホートでは、11 個の変数が独立して低血圧と関連付けられていた。年齢の増加、敗血症の診断、心停止状況における気管挿管、平均動脈圧<65 mmHg、急性呼吸不全、気管挿管前 24 時間以内の利尿剤使用; 収縮期血圧が 130mmHg からを低下中、;カテコールアミンとフェニレフリンの気管挿管直前の使用、気管挿管時のエトミデートの使用。不安定な患者の挿管前(カテコールアミン昇圧剤を投与されている患者、および/または心停止状況で挿管された患者)を除外したモデルも開発され、敗血症とエトミデートを除いて上記の変数が含まれた。完全なコホートでは、11 変数モデルの C 統計量は 0.75(95%CI 0.72、0.78)であった。安定したコホートでは、7 つの変数モデルの C 統計量は 0.71(95%CI 0.67、0.75)であった。両コホートで、患者の低血圧のリスクを層別化する臨床リスクスコアが作成された。

新しい多変量リスクスコアは、安定および不安定な重症患者の両方で正確な挿管後低血圧を予測した。

重症患者の挿管後低血圧を予測するためのスコアリングシステムを作成したと。

【出典】
Risk factors for and prediction of post-intubation hypotension in critically ill adults: A multicenter prospective cohort study
PLoS One . 2020 Aug 31;15(8):e0233852. doi: 10.1371/journal.pone.0233852. eCollection 2020.

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