骨治癒に及ぼす静脈内および局所トラネキサム酸が影響:ラット脛骨骨折モデルにおける実験的研究

トラネキサム酸2.png・トラネキサム酸(TXA)は、抗線溶薬である。さまざまな手術で周術期出血に対する輸血必要性を減らすために長く使用されてきた。骨折治癒に対する TXA の局所および静脈内投与の影響を調査した研究はほとんどない。そこで、TXA がラットの脛骨骨折モデルで血腫のボリュームと骨折治癒に影響を与えるかどうかを評価することを目的とした。

・髄内キルシュナーワイヤー固定による脛骨骨折は、全ての動物で作成された。ラットを無作為に、局所 TXA、静脈内 TXA、対照群の 3 群に分けた。 50 mg/kg の用量の局所および静脈内 TXA が研究群に投与された。血腫量は、研究初日と三日目に測定された。動物は、放射線学的および組織病理学的検査のために 14 日目と 21 日目に屠殺された。

1 日目に測定された血腫量と、1 日目から 3 日目までの血腫量の平均減少に関して、群間に有意差はなかった(それぞれ、p=0.158 と p=0.239)。14 日目と 21 日目の放射線スコアの合計は、全群で同様であった(p>0.05すべて)。全群について、14 日目と 21 日目の骨折修復の組織学的病期分類間に有意差はなかった(全群で p>0.05)

TXA の局所および静脈内投与は、骨折治癒に有意な差をもたらさないことが、今回の知見から示唆される。

局所トラネキサム酸投与は軟骨再生を阻害するとかいった研究があったような・・・。

【出典】
The effects of intravenous and local tranexamic acid on bone healing: An experimental study in the rat tibia fracture model
Injury . 2020 Sep 16;S0020-1383(20)30748-8. doi: 10.1016/j.injury.2020.09.008. Online ahead of print.

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