■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/09/28

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【問題1】(心疾患患者への注意) 周術期の心筋梗塞について正しい記述はどれか。

ア:心筋梗塞既往があると周術期に心筋梗塞を起こす率が高い。

イ:周術期の心筋梗塞の25%は症状を伴わない。

ウ:冠動脈バイパス手術を受けた患者が周術期に心筋梗塞を起こす率は正常人と同様である。

エ:周術期の再梗塞の死亡率は10%以下である。

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[解説] 心筋梗塞の既往があると、周術期に再梗塞を起こす率が高く、その死亡率は50−70%と高い。心筋梗塞を起こしてから、特に6カ月以内はリスクが高い。冠動脈バイパス手術に成功した患者では正常人と同様になると報告されている。しかし、冠動脈バイパス手術そのものの合併症や死亡率を考慮すると、冠動脈バイパス手術による総合的な死亡率の低下については、疑問がもたれている。周術期心筋梗塞の多くは無症候性である。心機能低下の症例では、再梗塞を起こす率が高い。


[正解] (ア)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題2】(心臓・血管) 虚血性心疾患で、運動負荷試験陽性を示すのは、一般に(  )%以上の狭窄病変である.
1) 95 2) 75 3) 50 4) 90 5) 25

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[解説] ダブルマスター運動負荷試験が陰性でも,労作性狭心症(器質的冠動脈狭窄)は否定できない。
1)有意冠動脈狭窄とは,冠動脈内径の75%以上の狭窄をいう.
2)器質的冠動脈狭窄(冠動脈硬化)の診断には,運動負荷試験が有効である.
3)しかし運動負荷試験で陽性を示すのは,一般に90%以上の狭窄病変である.75%程度の狭窄では,必ずしも運動負荷試験陽性にはならないので注意が必要.
4)運動負荷試験方法としては,階段を用いるマスター(Master)法や自転車エルゴメータ法,トレッドミルなどがある.運動負荷試験の精度は負荷量によってかなり変動するが,一般的には感度は約 60%,特異度は約70%である.



[正解] 4 [出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識 循環器編




【問題3】(心臓・血管) カルディオバージョンの適応はどれか?
1) 心静止
3) 心室細動
5) 頻拍を伴う心房細動
2) 有効心拍出のない心室頻拍
4) 心室粗動


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[解説] 直流電撃療法のうち、心電図R波に同期させて行うことをカルディオバージョン、、心電図R波に同期させずに行うことをデフィブリレーションという。カウンターショック、DCショックは、直流電撃療法とほぼ同義で双方を総称する言葉である。頻拍を伴う心房細動にはカルディオバージョンの適応はあるが、デフィブリレーションを行なうと心室細動になることがある。


[正解] 5 [出典] 救急処置基本手技アトラスP1188


■ これって常識? ■
気管支喘息患者の肺機能は,可逆的な閉塞性障害が典型

1)気管支平滑筋の攣縮による気道の可逆的な閉塞(reversible airflow limitation)が気管支喘息の特徴であり,気道閉塞は治療によって改善しうる.その他の慢性閉塞性肺疾患では,気道閉塞は非可逆性である.
2)β2刺激薬の吸入により,吸入後の1秒量が吸入前の1秒量の15%以上,または200ml以上の増加が得られる場合,可逆的な気道閉塞と判断する.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜呼吸器編

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