股関節および膝関節形成術における術後悪心嘔吐のリスク:クモ膜下モルヒネを含む脊髄くも膜下麻酔後の前向きコホート研究

嘔吐9.png・全身麻酔後の術後悪心嘔吐の全体的なリスクは、予防薬を使用しても約 30% である。くも膜下モルヒネを含む局所麻酔後のリスクを調査した研究は限られているが、くも膜下モルヒネは催吐性が高く、他の形態の麻酔に関連した PONV リスクに相加的に作用することが示されている。この観察研究の目的は、クモ膜下モルヒネを併用した脊椎麻酔後の PONV のリスクを調査し、PONV 予防を含む患者および周術期の要因との関連を調査することであった。著者らは、臨床現場にいる多数の患者は、ガイドラインの推奨事項よりも予防??が少なく(最適ではない予防)、適切な PONV 予防を受けた患者と比較して PONV のリスクが高いと仮定した。

・本研究は、クモ膜下モルヒネを含む脊髄くも膜下麻酔下に股関節/膝関節置換術を受けた患者で、PONV に関する前向き観察コホート研究として実施された。患者は、2013 年 4 月から 11 月(n=59)および 2014 年 9 月から 2015 年 6 月(n=40)にスウェーデンの郡立病院で対象となった。188 人の患者が研究に参加し、99 人の患者が最終コホートで分析された。患者は術後 3 日間、PONV に関する質問票で追跡され、術中と術後のデータが収集された。PONV リスクは、PONV 患者の割合(%)として表され、周術期の PONV 予防のレベル(最適以下/最適)に関連付けられた。単変量分析を使用して、PONV に関連する要因を分析した。

・46 人の患者(46%)が 3 日間の研究期間中に PONV をきたし、そのうち 36 人の患者(36%)が術後初日の正午までであった。最適な PONV 予防を受けた 27/72人(38%)と比較して、最適以下の PONV 予防を受けた 19/27 人の患者(70%)が、 PONV をきたした(p=0.015)。さらに、性別が女性および/または乗り物酔いの病歴は、PONV リスクの増加と関連していた。

モルヒネを含む脊髄くも膜下麻酔後の PONV リスクは高かった。 PONV リスクは、予防レベルと PONV の既知の危険因子と関連していた。著者らの調査結果は、PONV 予防のより自由な使用が推奨される可能性があることを示唆している。

クモ膜下モルヒネを併用した脊椎麻酔は、PONV リスクが高いと。より積極的に PONV 予防策を講じる必要があるようだ。

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