■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/09/30

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【問題1】(心臓・血管) 迷走神経刺激法のうち頚動脈洞マッサージについて誤っているのはどれか?
1) 徐脈・心停止をきたすことあり
3) 1回4秒以下とする
5) まず左側から試みる
2) 両側同時には行わない
4) 高齢者では脳塞栓の危険がある


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[解説] 迷走神経刺激法のうち深吸気後に息こらえをする方法をバルサルバ法、深呼気後に声門を閉じたまま強く吸気を行う方法をミュラー法、眼球を圧迫する方法をアシュナー法、顔面を冷たい水をはった洗面器に浸ける方法をダイビング反射という。迷走神経刺激法のうち頚動脈洞マッサージはまず右側から行ない、両側同時には行わなわず、1回4秒以下とする。高齢者では脳塞栓の危険があり、徐脈・心停止をきたすことがある。


[正解] 5 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP68



【問題2】(麻酔) 高齢者について正しいのはどれか?

ア:加齢により骨格筋量は減少する。

イ:加齢によって麻酔薬の必要量は減少する。

ウ:高齢者でも低酸素や高二酸化炭素への反応は正常である。

エ:高齢者では脳脊髄液の量が少なくなっている。

オ:高齢者では、ベースラインの腎機能は低下している。


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[解説] ア:○:高齢者では骨格筋の減少により、最大酸素消費量と安静時酸素消費量が減少する。
イ:○:加齢によって麻酔薬の必要量は減少する。
ウ:×:高齢者では低酸素や高二酸化炭素への反応性は低下する。
エ:○:高齢者では脳脊髄液の量が少なくなっている。
オ:○:高齢者では、ベースラインの腎機能は低下している。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p434-438



【問題3】(血液) 血液ガスと酸塩基平衡について正しいのはどれか?

ア:強いアシドーシスは、解糖とATP合成を阻害する。

イ:正常の水素イオン濃度は400nmol/Lである。

ウ:非アニオンギャップ性代謝性アシドーシスは重炭酸イオンの喪失により生じる。

エ:下痢やドレーンからの排液増加は、アニオンギャップ性代謝性アシドーシスをもたらす。

オ:強いアルカローシスは、心収縮力を低下させる。


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[解説] ア:○:強いアシドーシスは、解糖とATP合成を阻害する。
イ:×:正常の水素イオン濃度は40nmol/Lである。pH=−log[H+}
ウ:○:非アニオンギャップ性代謝性アシドーシスは重炭酸イオンの喪失により生じる。他方、アニオンギャップ性代謝性アシドーシスは、非滴定アニオンの蓄積により生じる。
エ:×:下痢やドレーンからの排液増加は、非アニオンギャップ性代謝性アシドーシスをもたらす。他には、腎尿細管性アシドーシス、過剰な生理食塩水投与、ダイアモックス投与などで起こる。
オ:×:強いアルカローシスは、心収縮力を増加させる。ただし、pH>7.7では減少する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p13-20


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.2p117

(換気)『口腔ガン手術抜管時と再手術挿管時のトラブル!』

腫瘍と同側の全頚部郭清、対側の上頚部郭清と即時再建術を行う場合は、術後呼吸管理・誤嚥防止のため気管切開を行うのが原則である。気切予定でない場合でも、口腔底周囲の腫瘍および浸潤巣の切除と頤下や顎下リンパ節の郭清を行った時には、術後安易に抜管せず、数日経鼻挿管で術後管理するのが賢明である。舌の挙上や呈舌には舌骨上筋や外舌筋が深く関わっており、これら筋肉や支配神経に侵襲の加わる術後では、完全覚醒していても抜管すると舌根沈下による上気道閉塞を生じることが少なくない。再手術に際しては喉頭展開は困難と考え、急速導入は止めて軽度鎮静自発呼吸下に、息の出入りする場所を確認して、半盲目的に意識下挿管する。




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