待機的帝王切開における下肢の弾性包帯または空気圧迫後の脊髄くも膜下麻酔下での循環動態変化:無作為化比較試験

下肢弾性包帯.png・適切な水分負荷と左側臥位にもかかわらず、帝王切開中の脊髄くも膜下麻酔下で低血圧を発症する。弾性クレープ包帯(CB)または空気圧迫装置(PCD)を利用して、下肢に血液が貯留まるのを防ぎ、それによってこれらの患者の低血圧の発生率を減らしうる。本研究は、麻酔下で帝王切開を受ける妊婦において弾性 CB および PCD による下肢のラッピングが循環動態に及ぼす効果を分析するために策定された。

・脊髄くも膜下麻酔下で待機的帝王切開の予定となった 90 人の満期妊婦は、1 群(対照)、2 群(CB)、3 群(PCD)の 3 群に無作為化された。全妊婦は、弾性包帯と空気圧スリーブで下肢を包んだ。1 群(対照群)では、患者は下肢を CB で緩く包み、空気圧スリーブも適用した。2 群では、患者は包帯を伸ばすことによって CB を適用した(幅 15 cm、伸展長 4 m)。この群では、PCD はオンにしなかった。3 群では、下肢は CB で緩く包まれた。空気圧スリーブを包帯の上に適用し、脊髄くも膜下麻酔後、40〜50 mmHg の規定圧で機械の電源を入れた。母体の低血圧の発生率と収縮期血圧を維持するためのエフェドリン必要量、新生児アプガースコアが記録された。

低血圧の発生率は、対照群よりも 2 群と 3 群で有意に低かった。同様に、エフェドリンの必要量は、CB および PCD と比較して対照群で有意に多かった。低血圧の発生率は、PCD 群よりも CB 群の方が低かった。エフェドリンの初回投与を受けるまでの時間は、CB(10±2.8 分)と PCD(13.88±9.23 分)と比較して、対照群(7.37±4.94 分)では有意に短かった。

CB による下肢ラッピングは、費用効果が高く、非侵襲的で、非薬理学的で、分娩時の脊髄くも膜下麻酔後の低血圧の発生率を減らすための効果的なツールである。

脊椎麻酔による低血圧の要因の一つは、下肢の血管拡張による血液プーリングだから、予め下肢を弾性包帯で圧迫しておけばよいか、なるほど。

【出典】
Hemodynamic changes under spinal anesthesia after elastic wrapping or pneumatic compression of lower limbs in elective cesarean section: A randomized control trial
J Anaesthesiol Clin Pharmacol . Apr-Jun 2020;36(2):244-250. doi: 10.4103/joacp.JOACP_72_18. Epub 2020 Jun 15.

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