小児の全静脈麻酔に際してのプロポフォール-レミフェンタニル混合物の安全性プロファイルと有効性

注射.png・英国では、全静脈麻酔は手術の 10% 未満で使用されている。英国とアイルランドの多くの小児麻酔科医は、同じ注射器にプロポフォールとレミフェンタニルの混合物を入れて使用して、小児に全静脈麻酔を施している。この無認可薬は、そのような研究を行うための医薬品・医療製品規制庁(英国)や食品医薬品局(米国)の承認がないため、臨床的に研究されていない。このサービス評価の目的は、さまざまな手術を受ける小児集団において、プロポフォール-レミフェンタニル混合物の安全性プロファイルと有効性を評価することであった。

全静脈麻酔に際してプロポフォール-レミフェンタニル混合物を定期的に使用した英国とアイルランドの小児麻酔科医は、データを提出するように要請された。このデータを分析して、麻酔の有効性と、発生した合併症の発生率と性質を評価した。

・873 人の患者から使用可能なデータが収集された。混合物は、消化管疾患および耳鼻咽喉科手術で最も一般的に投与された。患者の 2/3 は年齢 10 歳未満であり、平均体重は 28.7kg であった。混合物のみを使用した麻酔は、3 人を除く全患者で成功した。最もよく見られる非重篤な合併症は咳嗽(4.6%)であり、続いて体動(3.3%)であった。処置を必要とする重症の、意義のある、予期しない有害事象の総発生率は 1.7% であった。これらには、酸素飽和度低下(5 人の患者)、無呼吸(3)、腹部/胸部の硬直(2)、筋弛緩をを必要とする咳嗽(2)、換気の問題(2)、低血圧(1)が含まれた。ほとんどは導入時に発生し、投与されている薬物の特性に起因し、混合物の使用に直接関係していなかった。生命を脅かす有害事象は記録されていなかった。5μg/mL 以下の濃度のレミフェンタニルを使用した場合、合併症はそれほど見られなかった。

これらのデータは、プロポフォールとレミフェンタニルの混合物を使用して、幅広い処置を受ける小児患者に効果的な麻酔を施す可能性があることを示している。処置を必要とする重症の、意義のある、予期しない有害事象は発生率が低く、主に投与されている薬物の予測可能な効果によるものであった。5μg/mL 以下のレミフェンタニル濃度は、それに比例して合併症が少なくなる。

合併症を少なくするためには、レミフェンタニル濃度≦5μg/mL ということは、プロポフォール 20ml に対して、レミフェンタニルを 100μg(通常希釈で1ml)以下にした方がよいということだな。

【出典】
The safety profile and effectiveness of propofol-remifentanil mixtures for total intravenous anesthesia in children
Paediatr Anaesth . 2020 Sep 22. doi: 10.1111/pan.14018. Online ahead of print.

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