■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/10/16

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【問題1】(心臓・血管) wide QRS頻拍の鑑別で、房室解離を認めるのはどれか?
1) 偽性心室頻拍
3) 逆行性房室回帰性頻拍
5) 脚ブロックを伴った上室性頻拍
2) 心室頻拍
4) 変行伝導を伴った上室性頻拍


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[解説] wide QRS頻拍の鑑別:(1)心室頻拍:房室解離、融合収縮を認めるのが特徴。(2)偽性心室頻拍:Δ波があり、RR間隔が不規則であるのが特徴。(3)逆行性房室回帰性頻拍:Δ波がある。(4)変行伝導を伴った上室性頻拍:多くは右脚ブロックである。(5)脚ブロックに加わった上室性頻拍


[正解] 2 [出典] 救急医療実践ハンドブックP72



【問題2】(周術期の循環管理) アドレナリン受容体に作用する薬物について正しい記述はどれか。

ア:プラゾシンはα1受容体のアンタゴニストである。

イ:クロニジンはα2受容体のアゴニストである。

ウ:プロプラノロールは非選択性β遮断薬である。

エ:フェノキシベンザミンは非選択性α遮断薬である。

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[解説] プラゾシンは、α1受容体の(比較的)選択的アンタゴニストである。血管拡張、体血管抵抗低下を起こすが、反射性の頻脈はほとんど起こさない。腎血流量、糸球体濾過率は保たれる。クロニジンは中枢神経系におけるα2受容体のアゴニストである。体血管抵抗、心拍数、一回拍出量、心拍出量を減少させる。プロプラノロール、ナドロール、チモリール、ピンドロールは非選択性β遮断薬である。アテノロール、メトプロロール、esmololなどは、選択性β遮断薬である。フェノキシベンザミンは主としてα1受容体(α1:α2=100:1)の非競合的遮断薬である。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題3】(泌尿器科手術の麻酔) 腎摘出術について正しい記述はどれか。

ア:腎体位をとると、下大静脈が圧迫されて、血圧が低下することがある。

イ:術中に気胸を起こす可能性がある。

ウ:酸素化が悪化することがある。

エ:残った腎臓の機能障害がでないように、低容量ドパミン持続点滴を用いる。

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[解説] 手術操作のために横隔膜に穴があいて気胸が起こることがある下方の肺はベッドと縦隔の重さによって圧迫される。上方の肺は、手術操作により横隔膜側から圧迫されるため、酸素化の障害が起きやすい。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題4】(肝疾患患者への注意) A型肝炎に該当するものにA、B型肝炎に該当するものにB、非A非B(C型)肝炎に該当するものにCと記入せよ。

ア:輸血後肝炎で最も多い

イ:死亡率が最も低い

ウ:肝硬変、肝癌に移行する率が高い。

エ:劇症肝炎

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[解説] 現在輸血後肝炎で最も多いのは、非A非B型肝炎である。(90%)非A非B型肝炎が激症化することはまれであるが、肝硬変、肝癌へと移行する患者が多い。C型肝炎のスクリーニングが行われるようになり、輸血後肝炎の減少が期待される。A型肝炎の場合に、通常2カ月以内に肝機能は正常に戻る。B型肝炎では、10%が劇症肝炎となる。B型肝炎の10%は、慢性活動性肝炎に移行する。


[正解] ア:(C) イ:(A) ウ:(B,C) エ:(B) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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