産科における硬膜穿刺後頭痛の管理:前向き、国際的、コホート研究

頭痛6.png・偶発的硬膜穿刺は、硬膜外鎮痛のまれな合併症であり、硬膜穿刺後頭痛(PDPH)を引き起こす可能性がある。著者らは、管理手順と硬膜外血液パッチ(EBP)または EBP なしで PDPH を治療した後の転帰を明らかにすることを目的とした。

・倫理委員会の承認後、偶発的硬膜穿刺後に PDPH を発症した患者を参加国から募集し、EBP を受けた患者と受けなかった患者の 2 群に分けた。登録されたデータには、患者と処置の特徴、頭痛の症状と程度、管理手順、合併症が含まれた。経過追跡は 3 ヶ月であった。

24 カ国からの合計 1001 人の患者が含まれ、そのうち 647 人(64.6%)が EBP を受け、354 人(35.4%)が EBP を受けなかった(EBP なし)。初期の頭痛の程度が重いほど、EBP を使用することが多いことと関連しており、疼痛強度の 1 単位の増加あたりのオッズ比は 1.29(95% 信頼区間1.19-1.41)であった。頭痛の程度は、EBP の 4 時間後に急激に低下し、127 人(19.3%)の患者が 2 回目の EBP を受けた。平均して、診断の 7 日後に頭痛はないか軽度(数値評価スコア≦3)が観察された。頭蓋内出血は 3 人の患者(0.46%)で診断され、腰痛、頭痛、鎮痛剤の使用は EBP 群の方が 3 ヵ月後の時点で多かった。

管理手順はは国によって異なるが、EBP は初期の頭痛の程度が重い患者の方が頻繁に使用された。EBP は頭痛の強度を急速に軽減したが、患者の約 20% が 2 回目の EBP を必要としていた。7 日後、ほとんどの患者は頭痛がないか、軽度であった。腰痛、頭痛、鎮痛剤の使用は、EBP を受けた者の方が、3 ヵ月時点で多かった。

硬膜外血液パッチは、硬膜穿刺後頭痛発症患者の半数以上に実施されており、非常に一般的に行われている。頭痛は劇的に改善するが、腰痛などの後遺症が多くなる可能性があるのか?

【出典】
Management practices for postdural puncture headache in obstetrics: a prospective, international, cohort study
Br J Anaesth . 2020 Oct 7;S0007-0912(20)30741-8. doi: 10.1016/j.bja.2020.07.061. Online ahead of print.

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