全関節置換術患者におけるデキサメタゾン 4mg vs 8mg の投与量の比較:後ろ向き的分析

デキサメタゾン1.png・デキサメタゾンは通常、術後悪心嘔吐(PONV)と疼痛を抑えるために術中に投与される。手術中のデキサメタゾンの理想的な投与量のエビデンスは限られている。デキサメタゾンの投与は血糖値を上昇させる可能性があり、糖尿病患者の許容可能な血糖値を維持する上で独特の課題を提起する。本研究の目的は、股関節および膝関節形成術を受ける患者の転帰について、デキサメタゾンの 2 用量(4mg と 8mg)を比較することであった。

・2016 年 1 月 1 日から 2017 年 12 月 31 日までにデキサメタゾンを投与された人工股関節全置換術(THA)と人工膝関節全置換術(TKA)を受けた 3,194 人の患者の診療記録をレビューした。適格な集団には、待機的股関節および膝関節置換手術を受け、術中にデキサメタゾンが投与された年齢 18〜89 歳の両性の患者が含まれた。人口統計、臨床変数、術前の糖尿病状態が記録された。主要評価項目には、血糖値、PONV 発生率、麻酔回復室(PACU)の在室時間、在院期間(LOS)が含まれた。人工関節周囲感染や尿路感染症(UTI)などの術後合併症も手術から 90 日以内に調査された。30 日間の再入院率も分析のために収集された。

患者集団全体に PONV はなかった。糖尿病の有無にかかわらず、術前術後の血糖値の差、手術のタイミング、術後合併症について、デキサメタゾン用量 4mg と 8mg の間に有意差はなかった。

4mg と 8mg の両用量のデキサメタゾンは PONV 予防に効果的であった。4mg と 8mg のデキサメタゾンの効果は糖尿病のある人とない人で同じであり、血糖値の上昇に有意差はなかった。デキサメタゾンは、糖尿病患者でもその利点がリスクを上回っているようであるため、控えるべきではない。

糖尿病患者であってもデキサメタゾンを投与した方がメリットが大きいと。

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