鼻腔内デキスメデトミジンは、全身麻酔下で人工膝関節全置換術を受ける患者の術後オピオイド必要量を減少させる

鼻腔内投与.png・人工膝関節全置換術(TKA)は激しい痛みを引き起こし、術後鎮痛には強力なオピオイドが一般的に使用される。デキスメデトミジンは、処置時の鎮静に適応のある新しいα2-アドレナリン受容体活性化薬であるが、これまでの研究では、臨床的に関連する鎮痛および制吐効果が示されている。TKA を受ける患者の術後オピオイド必要量に及ぼす鼻腔内デキスメデトミジンの効果を後ろ向き的に評価した。

・ASAーPS 1〜2、年齢 35〜80 歳で、全静脈麻酔下で片側初回 TKA を予定している 150 人の患者を研究に含めた。患者の半数は麻酔導入後に 100μg の鼻腔内デキスメデトミジンを投与され、残りは従来通りに治療された。術後オピオイド必要量は、両群のモルヒネ等価用量として計算された。デキスメデトミジンが術後の血行動態、在院期間(LOS)、術後悪心嘔吐(PONV)の発生率に及ぼす影響を評価した。

累積術後オピオイド消費量は、対照群と比較してデキスメデトミジン群で有意に減少した(-28.5 mg、95%CI 12-47 mg、P<0.001)。累積オピオイド用量の減少は、術後 2、12、24、36 時間で群間で有意に異なっていた(P<0.001)。LOS はデキスメデトミジン群で短く(P<0.001)、デキスメデトミジン群は術後平均動脈圧が低く、心拍数は対照群と比較して低かった(P<0.001)。PONV 発生率は群間で差がなかった(P=0.64)。

全身麻酔下に TKA を受ける患者で、術中に投与された鼻腔内デキスメデトミジンは、術後のオピオイド消費量を減らし、入院期間の短縮に関連している可能性がある。

術中のデキスメデトミジンを投与するだけで、術後のオピオイド消費量が、有意に減少するようだ。

【出典】
Intranasal Dexmedetomidine Reduces Postoperative Opioid Requirement in Patients Undergoing Total Knee Arthroplasty Under General Anesthesia
J Arthroplasty . 2020 Sep 25;S0883-5403(20)31043-3. doi: 10.1016/j.arth.2020.09.032. Online ahead of print.

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