■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/10/21

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【問題1】(外傷・出血・感染) 輸血後のGVHDを予防する目的で輸血用血液に放射線照射する場合、その照射量はどれくらいか?
1) 5〜15Gy
3) 15〜50Gy
5) 1500〜5000Gy
2) 50〜150Gy
4) 150〜500Gy


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[解説] GVHD(graft versus host disease)は、輸血後(手術後)1〜2週間して起こる。この疾患は、移植されたものを拒絶する、拒絶反応の逆で、輸血された血液中の供血者由来のリンパ球が患者の骨髄、皮膚、肝臓などを攻撃するため、発熱、皮膚紅斑に始まり、肝障害、下痢そして骨髄無形成→汎血球減少などを呈し、発症すると治療は困難で致死的な経過をたどることが多い(90%)免疫不全のない例にも発症する。高齢、男子、血縁者間の輸血、生血、新鮮血、体外循環例などの場合に危険性が高いといわれている。対策:(1)新鮮血特に生血輸血や血縁者間の輸血を避ける。(2)自己血輸血 (3)輸血用血液の放射線照射(15〜50Gy=1500〜5000rad) (4)白血球除去フィルターの使用(?)


[正解] 3 [出典]



【問題2】(麻酔管理) 開腹手術,執刀後 3 時間経過,亜酸化窒素,セボフルラン,ベクロニウム(12 mg),硬膜外麻酔で維持,腸管がはみだし,術者(短気な性格)が閉腹できないといっている.4 連続刺激では,3 番目まで単収縮あり.すみやかに閉腹しやすくするにはどれが適当か.

ア:スキサメトニウム(サクシン)を投与する.

イ:セボフルラン濃度を上げる.

ウ:硬膜外に局所麻酔薬を追加する.

エ:ベクロニウム 2 mg を投与する.

オ:−−−−


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[解説] (ア):(不適当)非脱分極性筋弛緩薬の作用が残存していると,スキサメトニウムの効果が弱まるか,効果がない.また,phase II ブロックが出現し,筋弛緩の時間が延長することもある.
(イ):(不適当)効果が現れるまでに時間がかかり,かつ血圧低下が予想される.
(ウ):(不適当)効果発現までに時間がかかる.
(エ):(適当)ベクロニウム を追加する.筋弛緩効果が残存しているので,ベクロニウムの追加で,速やかな筋弛緩作用増強が得られる.3 時間,12 mg で維持できたことを考えると,1 mg でもよいかもしれない.



[正解] (エ) [出典] Super Hospital 麻酔科




【問題3】(解剖) 内臓痛の脊髄分節支配で誤っているのはどれか.
ア:胆嚢:Th6-10
ウ:睾丸,卵巣: Th10-11
オ:腎・尿管:L3-5
イ:膵臓:Th6-10
エ:膀胱:Th11〜L2


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[解説] (ア)、(イ)、(ウ)、(エ):この組み合わせは正しい.
(オ):この組み合わせは誤り.腎・尿管:Th10〜L2
前立腺:Th11〜L1,副腎:Th8〜L1,小腸:Th9-10,胃:Th6-10,肺:Th2-4



[正解] (オ) [出典] Super Hospital 麻酔科





【問題4】(心臓・血管) 心エコーにおける基本的な探触子の位置として不適当なのはどれか?
1) 胸骨上窩
4) 肋骨弓下
2) 胸骨左縁
5) 胸骨右縁
3) 心尖部


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[解説] 心エコーの探触子の位置:心臓の断面象を得るには胸骨、肋骨や肺などの障害物を避けて超音波をあてる必要がある。基本的な探触子の位置は次の4つである。1.胸骨左縁(parasternal) 2.心尖部(apical) 3.肋骨弓下(subcostal) 4.胸骨上窩(suprasternal)


[正解] 5 [出典] 心エコー法(テクニカルカ゛イト゛)p7

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