リドカインまたはマグネシウムを静脈内注射すると、腹腔鏡下胆嚢摘出術後の早期回復の質が向上する:無作為化比較試験

マグネシウム18.png・これまでののデータは、リドカインまたはマグネシウムがストレス抑制と抗炎症の独特の特徴を持っていることを示している。著者らは、腹腔鏡下胆嚢摘出術後の回復の質(QoR)に対するリドカインまたはマグネシウムの効果を観察することを目的とした。

・2019 年 3 月から 2019 年 10 月まで、腹腔鏡下胆嚢摘出術が予定されている 114 人の患者を対象とした、徐州医科大学付属病院での単施設前向き無作為化二重盲式試験である。登録された患者は無作為に 3 群に分けられた。リドカイン(L 群)、硫酸マグネシウム(M 群)、0.9% 生食(C 群)を導入 10 分前に静脈内投与した。主要評価項目は、回復の質15(QoR-15)スコア、病院不安抑うつ尺度(HADS)、数値評価尺度(NRS)スコアが選択された。プロポフォールとレミフェンタニルの使用、循環動態パラメーター、麻酔回復パラメーター、有害事象も評価された。

POD1(術後 1 日目)の L 群(132.0)と M 群(134.0)の QoR-15 スコアは C 群(126.0)のスコアより 6 と 8 ポイント高かった(調整 P<0.05)。ただし、L 群の QoR-15 の減少は、臨床的に重要な最小の差(8)よりも小さい。C 群の POD1 の NRS スコア 3 は、他の 2 群よりも高かった(調整 P<0.05)。L 群のレミフェンタニルの投与量は他の 2 群よりも少なかった(調整 P<0.05)。L 群と M 群の身体的独立性と M 群の身体的快適性は C 群と比較して改善された。

・結果は、硫酸マグネシウムが腹腔鏡下胆嚢摘出術後の患者の身体的快適性と身体的自立を改善することにより、QoR を改善したことを示している。ただし、リドカインは現在の条件下では QoR に及ぼす影響は限定的であった。

術中のリドカインとマグネシウム投与は、術後の回復の質を改善するようだが、マグネシウムの方が長続きするのかな。

【出典】
Intravenously injected lidocaine or magnesium improves the quality of early recovery after laparoscopic cholecystectomy: A randomised controlled trial
Eur J Anaesthesiol . 2020 Oct 16. doi: 10.1097/EJA.0000000000001348. Online ahead of print.

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