待機的帝王切開分娩前の術前炭水化物負荷:無作為化比較試験

術前飲料.png<ハイライト>
・術前の炭水化物飲料は、大手術後の転帰を改善する可能性がある。
・?待機的帝王切開分娩前の使用を裏付けるエビデンスはほとんどない。
・炭水化物飲料は、術前の尿中ケトン体を 61% から 18% に減らした。
・炭水化物飲料の使用は入院期間に影響しなかった。

<抄録>
・待機的帝王切開を受ける女性は、術前に長期間絶食し、異化が亢進する可能性がある。大手術の前に患者を最適化するための術前炭水化物飲料の使用は、現在十分に確立されている。ただし、待機的帝王切開分娩を受ける女性でこれを裏付けるエビデンスは限られている。

・著者らは、単盲式無作為化比較試験を実施して、待機的帝王切開を受けた母体の尿中ケトン体の存在に及ぼす炭水化物の前負荷の効果を、術前夜の深夜から炭水化物を含まない清澄液で 2 時間前まで絶食させた標準的なケアと比較した。

・待機的帝王切開の前に、209 人の患者が、標準治療(n=104)か、または術前炭水化物飲料(n=105)のいずれかに割り当てられた。
25 人は分析から除外され、184 人(n=90; n=94)が残った。手術直前の尿中ケトン体の発生率は、炭水化物群の方が低く、標準治療群の 61.1% と比較して 18.1% であった(P<0.001)。相対リスク(95%CI)は 3.33(2.12-5.26)であり、1人の女性の尿中ケトーシスを予防するための治療必要数(NNT)は 3 であった。重大な有害事象はなかった。

・本研究の結果は、術前の絶食の影響を相殺するために、帝王切開前の炭水化物飲料の導入を支持している。ただし、絶食プロトコルの差により、結果が全ての分娩室一般化できるとは限らない。

帝王切開分娩前の炭水化物飲料の負荷は、尿中ケトン体検出率を低下させ、異化亢進を抑制する。

【出典】
Pre-operative carbohydrate loading prior to elective caesarean delivery: a randomised controlled trial
International Journal of Obstetric Anesthesia Published:October 17, 2020

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