■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/11/24

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【問題1】(呼吸生理) 低酸素性肺血管収縮について正しいのはどれか。

ア:炭酸ガス分圧が低いと、反応は減弱される。

イ:左房圧が高いと、反応は減弱される。

ウ:ニトログリセリンは、反応を増強する。

エ:チオペンタールは、反応を減弱する。

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[解説] 低酸素症は反応を抑制し、高炭酸症は反応を亢進させる。左房圧が高いと反応は減弱する。肺血管圧が正常な場合に反応は最大で、肺血管圧が高くても、低くても、反応は減弱する。ニトログリセリンなど体血管拡張薬は多くが反応を抑制する。チオペンタールなどの静脈麻酔薬は反応を抑制しないのに対し、吸入麻酔薬は抑制する。


[正解] (ア)、(イ) [出典] 第28回麻酔指導医認定筆記試験:B25




【問題2】(体液・電解質) 生理食塩水のナトリウム濃度は何mEq/Lか?
1) 154mEq/L
3) 168mEq/L
5) 90mEq/L
2) 135〜145mEq/L
4) 178mEq/L


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[解説] 生理食塩水は0.9%の食塩水であるので9gの食塩を含む。また154mEq/lであるので生食1g=17mEq.「塩化トナ(17)リウム」と覚える。Naの原子量=23、Clの原子量=35.5、NaCl1g=1000/58.5≒17mEqとなる。


[正解] 1 [出典] クリティカル記憶術1P88




【問題3】(肺循環) 次のうち肺循環において不活性化されるのはどれか。
ア:ブラジキニン
ウ:アンギオテンシン I
オ:エピネフリン
イ:ノルエピネフリン
エ:アンギオテンシン II


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[解説] ●肺で不活性化される物質:ブラジキニン、セロトニン、ノルエピネフリン、プロスタグランジンE2・F、ロイコトリエンC4・D4、アデニンヌクレオチド(ATP、ADP、AMP) 
●肺で活性化される物質:アンギオテンシン I 、プロスタグランジンG2・H2 
●肺循環で影響されない物質:エピネフリン、ドパミン、ヒスタミン、アンギオテンシン II 、バソプレシン、オキシトシン、サブスタンスP 
●肺から遊出する物質:プロスタグランジンI2、、ヒスタミン、ロイコトリエン、カリクレイン、ヘパリン、VIP(麻酔科Q&A104p72)



[正解] (ア)、(イ) [出典] 第30回麻酔指導医認定筆記試験:A10



【問題4】(呼吸生理) あなたは気付かないうちに片肺挿管していました。もしも低酸素性肺血管収縮が起こらなければ、100%酸素で換気している時、動脈血酸素分圧は何mmHgになるでしょうか?
1) 95 2) 65 3) 75 4) 85 5) 55

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[解説] 片肺挿管になった場合、挿管されていない側の肺に残っている酸素は時間と共に血液に取り込まれ、最終的には静脈血と同程度の分圧にまで低下する。片肺では酸素飽和度が100%、対側の肺では75%程度になる。左心房で両者が混合した場合、酸素飽和度=(100+75)/2=87.5%=55mmHg程度になる。喀痰で気管支が閉塞した場合に同様なことが生じる。


[正解] 5 [出典] LiSA Vol2-No7-p95(1995)

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