動脈瘤クリッピング手術におけるケトフォール(ケタミンとプロポフォールの併用)とプロポフォール麻酔の比較:前向き無作為化比較試験

脳動脈瘤.png・循環動態安定性の維持は、動脈瘤手術において極めて重要である。これらの患者に麻酔をかけている間、血圧の変動は経壁圧に直接影響を及ぼし、それによって動脈瘤の破裂および他のさまざまな関連する合併症を引き起こす可能性がある。ケトフォールとプロポフォール単独を、頭蓋内動脈瘤のクリッピング術中の導入および維持麻酔薬として使用した場合の効果を比較することを目的とした。

・動脈瘤頸部クリッピングが予定された 40 人の成人の状態の良い動脈瘤性くも膜下出血患者が研究に含まれた。患者は 2 群に無作為化された。麻酔導入と維持に際して、一方の群はケタミンとプロポフォールの併用(1:5 の比率)を投与され、他群はプロポフォールを投与された。術中の循環動態安定性、脳室内圧、脳弛緩の質を両群で研究した。

・患者は、人口統計学的属性、Hunt & Hess グレード、世界神経外科医連盟(WFNS)グレード、フィッシャーグレード、麻酔期間、手術期間、視神経鞘径、ベースラインヘモグロビンに関して同等であった。術中の血行動態は、導入中のケトフォール群の方がよく維持され、術中の平均動脈圧の低下が 20% を超える患者は、プロポフォールのみを投与された患者の 45% と比較して、わずか 15% であった(P=0.038)。両群の平均脳室内圧値は正常範囲内であり、脳弛緩の質は同様であり、有意差はなかった(P>0.05)。

プロポフォール単独と比較して、ケトフォールの併用(1:5)は、頭蓋内圧の上昇を引き起こすことなく、導入時の循環動態安定性と維持麻酔を向上させる。脳の酸素化と覚醒の質に及ぼすケトフォールの効果は、より大規模な多施設無作為化比較試験によってさらに評価する必要がある。

クリッピング時の麻酔には、プロポフォールにケタミンを少量併用した方が、麻酔導入と維持時に循環動態が安定するようだ。

【出典】
Comparison of Ketofol (Combination of Ketamine and Propofol) and Propofol Anesthesia in Aneurysmal Clipping Surgery: A Prospective Randomized Control Trial
Asian J Neurosurg . 2020 Aug 28;15(3):608-613. doi: 10.4103/ajns.AJNS_346_19. eCollection Jul-Sep 2020.

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