フェンタニルをベースとした患者管理鎮痛の静脈内投与と持続注入の有無が術後オピオイド消費量およびオピオイド関連の副作用に及ぼす影響:後ろ向きコホート研究

フェンタニル2.pngフェンタニルをベースとした静脈内患者管理鎮痛法(IV-PCA)におけるオピオイド持続注入が術後オピオイド消費量、疼痛強度、オピオイド関連副作用の発現に及ぼす影響を検討することを目的として、フェンタニルをベースとした静脈内患者管理鎮痛法(IV-PCA)におけるオピオイド持続注入の効果を検討した。

・2019 年 6 月から 2019 年 10 月までの間に、全身麻酔下で待機的一般手術、胸部手術、泌尿器科手術、形成外科手術の後に IV-PCA を受けた連続患者 2097 例を後ろ向きに検討した。患者を 2 群に分けた。IV-PCA に持続注入を行った群(持続注入群)と、IV-PCA に持続注入を行わなかった群(持続注入なし群)に分けた。両群間のベースライン差を調整するために、傾向スコアマッチング(PSM)分析を行った。術後 48 時間におけるフェンタニル PCA 消費量(mcg)、疼痛強度、レスキュー鎮痛剤投与、オピオイド関連副作用(嘔気、嘔吐、傾眠やめまい、総合的な副作用)の発現を PSM 前後の 2 群間で比較した。

・対象患者 1317 例を分析した。そのうち 757 例(57.5%)が持続注入なしで IV-PCA を受けた。全コホートの PSM では 539 組の症例が得られた。PSM 後、術後 48 時間時点でのフェンタニル PCA 消費量は、持続注入なし群の方が、持続注入群に比べて有意に少なく(24 時間時点での差の中央値は -80mcg、P<0.001、95%CI=-112 ~ -45 mcg、48 時間後、差の中央値:-286 mcg、P<0.001、95%CI=-380 ~ -190 mcg)、疼痛強度の有意な増加やレスキュー鎮痛薬の投与は認められなかった。オピオイド関連の副作用全般の発現も、持続注入なし群の方が有意に低かった(24 時間時点:31.0% vs 23.0%、OR=0.67、P=0.003、95%CI=0.51~0.87、48 時間時点:18.9% vs 11.0%、OR=0.48、P<0.001,95%CI=0.31~0.75)。

フェンタニルベースの IV-PCA の持続注入は、術後の患者におけるフェンタニル消費量の増加およびオピオイド関連副作用の発生と有意に関連していた。

PCA では、バックグラウンドの持続注入はないといけないと思っていたが、オピオイド消費量を増加させて、オピオイド関連の副作用を誘発するだけなのか。へ~っ!

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