高齢者の股関節骨折患者に対する周術期疼痛管理のための腸骨筋膜下ブロック:無作為化比較試験の系統的レビュー

腸骨筋膜下ブロック.png・高齢化社会の継続的な進展に伴い、高齢者の股関節脆弱性骨折患者数が急増しており、タイムリーな手術が治療の柱となっている。しかし、十分かつ効果的な疼痛コントロールが、満足のいく効果を得るための前提条件となっている。本系統的レビューは、老年期の股関節骨折患者における周術期疼痛管理のための鎮痛戦略としての腸骨筋膜下ブロック(FICB)の使用についてまとめることを目的とした。

・2000 年 1 月 1 日から 2020 年 5 月 31 日までに、高齢者の股関節骨折患者の疼痛管理に FICB を適用したことを報告している英語で出版された無作為化比較試験(RCT)を PubMed と Embase データベースで検索した。対象となった RCT の質の評価には、修正 Jadad スケールを用いた。対象となった RCT の主要評価項目を提示し、議論した。

・症例数 2478 例の合計 27 件の RCT が最終的に対象となった。その結果、入院後や救急部(ED)での FICB は、従来の鎮痛法と比較して同等以上の鎮痛効果が得られ、追加鎮痛剤の使用量を減らす可能性があることが示唆された。脊椎麻酔(SA)の体位取り前には、FICB は優れた疼痛コントロールを提供することができ、SA の実施成績を向上させる可能性があるが、術後には、FICB は追加の鎮痛剤の使用を減らして効果的に疼痛を緩和し、早期の離床を促進し、合併症を予防する可能性がある。

FICB は安全で信頼性が高く、実施が容易な手技であり、股関節骨折の老年患者の周術期管理において十分な疼痛緩和を提供する可能性がある。

大腿骨頸部骨折の周術期管理に、腸骨筋膜下ブロックが推奨されている。

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